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住宅購入を諦めたら気が楽になった話

転勤族の我が家。
去年、住宅購入を諦めました。

40代かつ同い年の我々夫婦。
家を買うなら一括は難しく、それならば、ローン組む必要が…それなら返済期間も考えるなら、もうそろそろ組まないと買えない…よね?と心のどこかでこの数年ずっと思っていました。

でも結婚して9年の間に4回転居しており、正直、子育てと引っ越しで、家を買う(つまり、家を探す…どこに住みたいとか、一軒家にするか集合住宅にするかとか)という選択肢について、具体的に詰めて夫婦で話し合うことはありませんでした。とはいえ、家買うなら、一軒家?集合住宅?っていう軽いシュミレーション(というか妄想話)は夫婦でときどきしていました。

転勤族あるあるで、「どこに最終的に住む?いつから定住?」的な話題は転妻仲間とは良くしていました。けど、私は「できるだけ帯同していくかな〜」と答えていたのです。

とはいえ、上の子が小学校に入学、いわゆる落ち着いた環境を整えるのにいい時期か…と思って、昨年、近所の築浅のタワマン(仮)をノリで見学に行ってきました。そこは、小学校も幼稚園も近く(つまり子どもたちの同級生も何人か住んでいる)立地はとてもいい!そもそも、賃貸の集合住宅(築古)に何軒も住んでいるので、最新の設備とか間取りに興味津々、購入目当てというよりも、好奇心が勝っていたように思います。

見学中、子ども(特に下の子)はきれいなマンションにテンション上がりまくりで「ここに住みたい!」を連呼していました。

けれど、「買わないな」と夫婦一致して思ったのでした。
間取りや物件自体、価格に問題があったわけではないんです。
正直、値段は立派だったけど、地方都市なので、全く手が届かないわけではない。頑張って買おうと思えば、買えなくはない。
そもそも、その物件も前オーナーは転勤族らしく、購入し、数年住んだものの転勤(おそらく海外?)で手放すことにしたとのことでした。(家買ったとたん転勤、も転勤族あるある…)

さて、話を戻して、私達夫婦の一致した思いはこの2点。

  • 引っ越せることがメリットと思っている(転勤生活が気に入っている、まだ定住する気がない)

  • 大きな買い物に対する決断力の欠如(家を所有したいという欲がない、というか、維持管理するのが正直、面倒だと思っている)

家族を持って一人前とか、家を持って一人前とか、いろいろ世間でいわれるけれど、家族も家も、当たり前に持てる時代でもないっていうのもあるのかな。背伸びしてまで欲しいという強い思いが我々にはなかった…。

つまり、少なくとも我々夫婦は、家を持つ『器』ではないことにお互いが気付き、認めあえたので、すごく気が楽になったという話。

実際内覧に行くとか、行動してみると、見えてくるものがありますね。
ちなみに、夫としては、「借金=悪」と考えているので、借金してまで欲しいと思わないから、とも言っていました。

私自身、家を建てることに昔は夢見てたけど、人って変わるものだなぁ。素敵な家に住みたいとは思う。間取りだって自由に作れるっていう意味では、新築に憧れはある。けれど、何十年も支払いをしながら、作って、それを維持管理しながら所有し続けたいかと問われると、「(私達には)無理かもな…」って尻込みしちゃう感じです。
だからこそ、一軒家でも集合住宅でも、購入されている方の決断力に尊敬の念を抱かずにいられません。

ホント人それぞれですね。

後日談として、実父に「家買わないことにしたんだ−」と雑談中に伝えると、「え!なんで!?」と言われました。(私の実家は、中古一軒家を購入し、リホームして住んでいます。)でも、そう言われても嫌な気持ちもなにもならなくて、むしろ、清々しい気持ちになりました。

積年の悩み?というほど、大げさに悩んでいたわけでは決してないけど、「住宅購入を諦める」っていうことを夫婦の中で決めたことで、心がざわざわしなくなったというか、スッキリしました。

お読みいただき、ありがとうございました!


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