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攻めない、守らない

別に私は軍事オタクという訳ではないけれど、ウクライナ関連の記事から派生的にあれこれ検索しているうちに、Googleの「おすすめサイト」にやたらと軍事関係のサイトが紹介されるようになった。

https://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASSDR3DRKSDRUHBI01KM.html

フィリピン軍が中距離ミサイル取得計画 中国と対立の南シナ海が射程

一方が軍事的な活動を活発化させれば、他方も当然対抗的な措置を取り、それは同じく「軍事的な対応」であることが多いと思う。
かくして、エスカレートする。一方的な行動が一方的なままで終わる可能性は、あまり高くないと思う。

https://trafficnews.jp/post/498250

「ドローンの大群を一網打尽に!」新たなエネルギー兵器が開発される“1発あたりのコスパが異常”

RFDEWは、イギリス国防装備庁(DE&S)と国防科学技術研究所、タレスUKが共同で開発。まだ実験段階ではありますが、陸海空問わずドローンへの新たな対応手段として、イギリス国内で注目されており、マリア・イーグル国防調達相は「今回の成功により、ゲームチャンジャ―の可能性のある、独自兵器の開発に一歩近付いた」とアピールしています。

https://trafficnews.jp/post/498250

ゲームチェンジャーも、時間の問題で相手も同じようなものを持つようになる、という気がする。
核兵器がそうだった。おそらく最初アメリカは「自国だけが核を持つことで、覇権を確立できる」とでも思ったに違いない。結局ロシアも核を持ち、それが今や、何カ国が核を持っているんだか。

例えば、ロシアの超音速ミサイルも、今でこそロシアだけが「優位を誇っている」けれども、時間の問題で他国も持つようになる気がする。その気があるなら、日本にも作れるんじゃないかな?たぶん、国民の大多数が反対すると思うけれど。(無論、私も反対。)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c5863d5a019eeacadb77db8771b496ffc72cb7b8

中国新型ステルス戦闘機の試験飛行が初公開…「相当な飛躍」

ステルス戦闘機。やがて、どこの国も持つようになる、のかな?

https://news.yahoo.co.jp/articles/16a7f8325c6b538c94baa76b58f662edaa3a84cc

韓国ブチギレ「技術だけ持ち逃げされた!?」戦闘機の国際開発めぐるトラブル 日本もかなりマズイ!?

韓国の国産戦闘機に、インドネシアの国産戦闘機。無論、性能の問題はあるにせよ、どこの国にも、なのかな?

https://news.yahoo.co.jp/articles/29660055f5a497a98db0cb77b7511349c88ab8e8

海上自衛隊の護衛艦「かが」がついに空母化に成功…日本の自衛艦の「止まらぬ進化」に中国が抱く「大きな恐れ」

日本の話題も出てきた。
ここまで引用したサイトのほとんどが、昨日今日の配信だろうか。

突然話が変わる。

私はある方(仮に「福田さん」または「師匠」とする)の講演会に参加している。福田さんは、創造主の意識を受け取れる方だと私は認識している。こちらの考えていることはほぼ筒抜けだし「枚挙にいとまがない」くらい、あれこれと見せてもらったけれども。福田さんを信じる仲間が集まって、勉強会(講演会)を行っている。

福田さんからの「教え」と言っていいんだろうか、「守らない」という話題があった。
あくまでも心の問題なので、例えば、道を歩いていて、突然誰かが包丁を振りかざして襲いかかってきた、とかそういうシナリオではない。実際にそうなった時に、自分がどういう行動をとるか、シミュレーションをしたことはないけれど、その場面は、一旦除外する。

例えば、私が何か失敗をして周囲から非難されたような時、「自分の立場を守ろう」とすれば、見苦しい言い訳をするかも知れないし、嘘をつくかもしれない。その場合には「自分を守らないことが大切」だと、これが一番伝わりやすい例かも知れない。
多くの場合、自分を守ろうとして「間違い」を犯すケースが多い、と、師匠はそのことを言っているのだろうかと、私は考える。その延長で、周囲と接する時に意味もなく自分を大きく見せようとしたり、ありのままの自分を出さないことで自分を「守ろう」としたり、実体とのズレが大きくなって「虚像」が一人歩きすると、どんどんと生き方がおかしくなってくる。
逆に、一切自分を守らない、隠さない、非難されても言い訳しない、自分に非があるなら素直に認める、事実だけを考える、そうすると自分が「怒る」という場面がほとんどなくなる。感情的に萎縮せずに「だったら、どうすべきだったのか、次はどうするべきなのか」と、素早い切り替えができる、そういうことがあるかも知れない。

あくまでも「心」のあり方の問題で、無差別に襲ってくる通り魔のようなケースに当てはめるべきなのか、自分の中では答えは出ていない。(その場合には、おそらく「守る」気がする。)

ふと、師匠のこの話題を思い出してみると、冒頭に引用したような「軍備を増強」する最大の理由は、「敵が攻めてきた時に、自国を守るため」だという気がした。

戦闘機も、空母も、攻撃用にも使える。けれど「守る」ためにも使える。そうして、どこの国も「自国を守るため」という「正当な理由」を振りかざして、「攻撃用にも使える兵器」をせっせと蓄えることになる。

ロシアによるウクライナ侵攻は、明らかに「侵略戦争」だと私は考えるけれど、プーチンの演説の中に「ロシアを守るために(何かが)必要」という言い方があったように記憶している。細かいところが思い出せないけれど、かなりの違和感を覚えた。何が「守るため」だ、攻めてるじゃないか、と思ったことだけは覚えている。

結局、冒頭から引用したような多くの記事で、おそらく、全部の国が「国を守るために軍備を調えている」という説明をしていると思う。最たる例は日本で、日本の場合には憲法第9条があって「戦争放棄」を謳っている。ただ、現実問題としてロシアは隣国であり、米軍の駐留も自衛隊もなかったら、現在のウクライナの姿は、日本だったかもしれない。
私は「専守防衛」には肯定的な意見を持っているけれど、日本ですら「国を守るために」自衛隊を持っている。
「隙を見せない」ことが「紛争の抑止」につながる、とも考える。

だから、どうすべきだ、という答えは持っていないまま書き始めているけれど、究極のところ、大量殺戮の核兵器ですら「自国を守るため」に存在している、という現実を考えると、逆にどこかで、この「守らない」という考え方を推し進めないと、核兵器の廃絶まで辿りつかないような気がする。

そうなると「日本がウクライナのようになっても良かったのか」という反論があるに違いない。だったら、どうしたら良かったんだろうか。突きつめると、現在の問題に重ねれば「武力以外にロシアに侵略をやめさせる方法が、あるか」というところに行き着くんだろうか。

一朝一夕には無理だと思う。ただ「軍事的成果」や「領土」以外に「ロシアが失ったもの」の方が圧倒的に多ければ、それは今後の「抑止力」になるような気がする。今回のウクライナ侵攻によって、「軍事的には両者と中立な第三国」によって「ロシアがどう扱われるか」次第で、非軍事による抑止が可能かどうか、次の世代の「世界」にとって価値のある「何か」が得られるかも知れない。

書いているうちにこの「何か」が見えてくるか、と思って書き始めたのだけれども、喉元まで出かかったまま、出てこない。例えば、実効性のある「経済制裁」が成立するようにする、とか。(なんかこれ、違うなぁ、、、)
今回は、インドや中国、その他の国が欧米による「経済制裁」に参加しないために、実効性が乏しくなっているという指摘がある気がするけれど、例えばこの経済制裁に参加しない国に対しても非難することができるような「仕掛け」が(国際社会の合意を得た上で)可能で、それによって「失うもの」が「得ることのできる領土」に見合わないならば、今回のような侵攻の「抑止力」になり得る、と考える。

核開発でないなら、どんな軍拡競争でも許されるか、そうは私は思わない。こんな、「超音速ミサイル」だとか、「ドローンを無力化する高エネルギー兵器」だとか、「ステルス戦闘機」だとか、「空母」だとか、そんなもので「国を守る」という考え方が時代遅れになるような、何らかの新しい仕掛けが必要だと私は考える。

SNSやらオンラインゲームやらで、当たり前のように世界とつながって生活している世代の方々に、ぜひ、こうした「軍備」を「時代遅れにする」ような仕掛けを考えて欲しい、と、願う。いや、私も考え続けるけれど。

ミサイル開発をやたらと喧伝する隣国がある。だから、私自身「敵基地攻撃能力」を主張したこともあった。けれども、そんなのは全く本意じゃない。そもそも、ミサイル開発が意味のない行為になるような「何か」がないか、考え続けたい。

もう50年近く前、確か私が高校生だった頃にニュースで聞いた話。
どんな「魔が差した」のか、大手商社の部長が文房具店で数百円の文具を万引きして、捕まった、というニュースが流れた。何気なくポケットに入れるところを、店員に見られたと記憶している。誰もが知る大企業(確かI商事だった、気がする)の部長、と、数百円の文具という組み合わせのコントラストから、ニュースになったのか。
この話が大々的なニュースに流れてしまい、結局その会社はその部長を「懲戒解雇」したらしい。当時で数千万円の退職金をその方は受け取れなくなった、その話題が週刊誌だったか、雑誌だったかに掲載されていた、と記憶している。「数百円の文房具を万引きしたために、数千万円を失った大企業の部長」という話題は、かなり一般ウケしていたと記憶している。
(今だったら、懲戒解雇まではいかないと思うけれど。)

この話題は、「失うものが何もない」ような子どもには効果がなくても、一定以上の社会的な立場を持つ人たちには「万引きなど全くペイしない」という点で、相当な「抑止効果」があったに違いない。

「戦争を起こす」さらには「軍備を持つ」ことが意味のないような「抑止力」が、何かないものか、と考える。

考えようによっては、仮に「ロシアが軍事的に勝利」したとしても、「領土に見合うほどのメリットが何もなく、失うものの方が多かった」という結果に誘導できるなら、今回のロシアの行動を今後の「抑止力」につなげることも可能かも知れない、けれども、具体策は何も提示できない。(だったら書くな、ってか?すみません。)
ただ、そうした「抑止力」の創造に、アメリカの協力は要らないとも考える。考えることにコストはかからない。どんな国からでも、提案はできる。

攻めないし、守らない。なぜならば、まったくメリットがないから。「世界が小さくなって」そうした「何か」が創造できないか、と思った。

以上

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