フェイク画像対策
現代ほど、世界のどこかで起きている出来事を、画像を通じて「見る」ことができるようになった時代はない、と思う。
(いわゆる「霊界」から、人々の心に映された映像を通じて、全世界のことを漏れなく見聞きしている方々は、別にする。我々、地上に肉体を持っている人間にとって、という意味で。この括弧の内側、ある方の講演会を通じて知り得た内容を元に書いた。私が「師匠」とwebで書いている方の講演内容から、転用させていただいている。)
今時はもう、監視カメラの画像などで、犯罪行為も、事故も、かなり「検証可能」な形で提供されるようになり、「盗撮」などの悪用と、治安の維持や、事故の証拠映像などの善用と、善悪、どちらの効果が大きいかと言えば、相対的には善の方だと思う。
という、(私の悪い癖で)やたらと文章が長くなる「長ったらしいモード」で書き始めたけれど、ふと、気づいた。このペースで書いていたら、最後に辿り着くまでに、力尽きそうだ。(学校の授業、後半、冬休みまであと1ヶ月のラストスパート、加えて仕事の納期、などなどで、今日はもう、あまり気力が残ってない。電池切れ寸前・・・)話を巻く。
画像の真贋が問題になる。いわゆるフェイク画像が見分けられない状態で拡散したら、世の中が混乱する。だったら、決め手があるんじゃないの?という話題。端的に書けば、いわゆるブロックチェーン、NFT(Non-fungible Token)を活用して、フェイク画像が流せない、流してもすぐにフェイクとわかるようにすることは、可能じゃないか、しかも、それほど難しくはないんじゃないか?という話題。
既に、情報技術の展示会などでは、NFTを著作権保護や、著作者の利益確保に役立てようという提案は多数なされている。
要は、そうした技術の問題ではなく、既に確立しつつある技術を利用して、以下のような(叩き台)コンセンサスで、例えば適当に命名するけれど(後から、もっといいシンボリックな命名をして欲しい)TIBoTT(Trustworthy Images Based on Token Technology)みたいな感じで、標準化ができないものかな、と思った。
いわゆる画像/動画ファイルを、以下のような3区分に分ける。
a. Token情報が含まれない、現在ネットから入手可能なレベルの画像/動画ファイル
b. Token情報は含まれるが、そのTokenの来歴が辿りきれない画像/動画ファイル
c. Token情報が含まれ、そのtokenから、誰が撮影した画像/動画かが、容易にネットで辿れる画像/動画ファイル画像再生アプリケーション(Viewerや、Browserなど)を、下記のように区分する。
a. トークン情報を読み出せない、通常の画像として表示、再生することができるアプリケーション
b. トークン情報を読み出し、「誰」が「どこ」で撮影されたかを、その画像/動画の情報として表示できるアプリケーション画像撮像デバイスや、画像生成AIなどに、固有のトークン情報を括りつける。
a. トークンを見れば、どの画像撮像デバイス(デジカメ、スマホなど)や、どの生成系AIが生成した画像か、辿れるようにする。
(技術的要素と、デバイスIDなどの登録情報を扱うための管理組織の整備の要案、社会的な対応も含む。)
b. 例えば、スマホ自体が撮影した画像には、メーカーが、メーカー自身に割り振られたコードと、個体識別番号、いわゆる機番を
撮影した画像のトークンに持たせることを標準とし、その機番を所有するのは誰かについては、(スマホの場合には、自動的に
誰がそのスマホを所有しているかについては、容易にわかると思うけれど、デジカメの場合には「ユーザ登録」などが
ベースになる、と思える。)
生成系AIが生成した画像については、画像ファイルに、その生成系AIの画像の「生成元」としての識別情報が組み込まれる。
c. 必要に応じて画像を編集(明暗、いわゆるガンマ値の調整や、コントラストの補正、色相調整など)を行った場合は、その「編集操作」を
トークンに「付加情報」として追記する。この程度の画像の編集と、画面の一部の切り取り、貼り付け、塗りつぶし、があった場合には、
別レベルの編集として、トークンに「付加情報」を追記する。さらに、別画像からの貼り付けなどがあった場合には、それも
識別可能な「画像編集情報」としてトークンに括りつける。画像編集ソフトについては
a. トークンを扱えないアプリは、いわゆる「個人で楽しむため」程度のものとして、そのままで良いとする。
b. トークンを扱えるならば、自分の編集機能で改変した内容を、トークンに追記する。SNSなど、動画再生を含むwebサイトについては
a. トークン情報を、一切扱わない場合には、ユーザにそれがわかるように表示させるものとする。
b. トークン情報が扱えるならば、トークンから読み出せる情報(a. 一切の改変なし、b. 色相調整程度の改変あり、
c. 画像の切り取り、塗りつぶしなど「消去」レベルの改変あり、d. 画像のはめ込みレベルの改変あり)などの
画像編集レベルを表示できるSNSは、それがはっきりとわかるようにするwebサイトについては、ブラウザなどによって、下記が識別できるようにする。
a. 従来通りのやり方で、画像を画像だけの情報として使っているサイト
b. 表示に使われている画像が、コンテキストに応じて「画像の来歴」がわかるように配慮しているサイト
などなど、(今日、思いついた話題なので)かなり大雑把だけれども、こうした要素を組み合わせて、フェイク画像が「本物」を名乗ることができないように、対応できないものか、と思った。技術的には、必要な要素技術は既に出揃っている、と思う。あとは、それを扱う側、情報サービスを扱う側、さらには、画像の提供元を「第三者的」に保証できるような「公共団体」が必要かどうか、など、ルールや制度さえ固まれば、比較的短期間に、フェイクパージの条件が整うのではないか、と思えた。
単に思いついただけの、アイディアの紹介でした。(ビジネスとして、成立しそうなシーズは多々あると思うけれど、「フェイクを撲滅すべき」という思い入れについては、私自身のバイアスがかかっているので、読み手のご判断にお任せします。
いわゆる「フェイク」には、芸術性の高いものもあるに違いない、と思う。そもそもが、「芸術表現」として、画像ファイルを編集して、自分のファイルとしてSNSなどで親しい知人い見せるだけの場合には「細かいルール」は不要かも知れない。
だめだ、もう眠い。とにかく、どうか、「フェイク画像」の存在によって、誰かが不当な扱いを受けることがないように、と願う。