新兵器開発

少し前に書いた「戦争は無くならない」というフレーズは、日本における新兵器開発の現状を憂いているサイトだった、と記憶している。
ロシアが、「超音速ミサイル」の開発成功を誇らしげに主張した。じゃ、日本もレールガンを、なんていう話が出ていたな、とも思う。
レールガンなら、超音速ミサイルでも、対抗できるかもね。知らんけど。

私の専攻は、「生体工学」もしくは「医用工学」だった。新しい医療機器を開発、出来たらそりゃぁ、研究者としてこんな嬉しいことはないけれども、まずまぁ、「これ」という成果なしで、「そこそこ」の感じで仕事としてはその分野で続けていた。

改めて思う。人は、簡単に死ぬ。一歩間違えれば、人を生かすための技術が、人を殺しかねない。人間にとって、クリティカルな条件なんて、これはもう、数え切れないほどある。言うまでもなく、人を生かすための技術を完成させるためには、人を殺す要素を全て迂回しなければならない、と思う。その「人を殺す要素」は、とてつもなく種類が多い、と感じている。
もし、こうした「人を生かすための技術」を「人を殺すための技術」に転用したなら、10や20ではなく、新兵器の「アイディア」なら思い付くし、すぐにでも書けるけれども、さすがに、ネットですからね。いかに閲覧者が少なくたって、書いたが最後、「いいことを聞いた」ってな感じで、作る人がいるかも知れない。だから、一つとして書くことはないと思うけれども。

「現代」という時代に即して、「人を殺す」ための手段なら、すぐに片手以上の個数を挙げられると思う。逆説的に、医療機器関係者でそれが出来ないならば、よほど、不勉強だと言いたい。機械の不具合で人が死んだときに、「知らなかった」じゃ済まない。言ってみれば、優れた医療関係者なら、どうしたら人が死んでしまうか、熟知していると思う。その知識を人を殺すために使ったなら、正直な話、家を一歩出ることすら怖い世界が実現する。
その文脈で言えば、超音速ミサイルって、そんな、やたらとお金をかけて、何をやりたいのか、ただ単に自分達の「殺人嗜好」を自慢したいだけでしょ?と私には感じられる。

ABC兵器。Atomic, Bio, Chemical. 大量破壊兵器の象徴だよなぁ。ただ思う。それ以外にも、かなりの種類があるでしょ、と。
言うまでもなく、医療従事者がそんな「人を殺す」技術の開発に協力するなんて、想定できない。考えたくもない。やっちゃいけないことだと思うから。でも、技術としては「ある」と理解している。

発想を変えるべきなんじゃないか?技術が先か、社会のコンセンサス形成が先か、それはわからない。

とりあえず、医療関係者の高い倫理観で、大量殺戮兵器のバリエーションが増えていないことには、全ての医療関係者に感謝したい。
ただ、なぁ・・・世の中には、色んな人がいますからね・・・。

発想を変えられませんかね?人は「殺すべき存在」じゃなくて「生かすべき存在」だという点。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?