何が変わるんだろうか?
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240814/k10014548611000.html
【速報中】岸田首相会見 自民総裁選に不出馬を表明 首相退任へ
https://www.tokyo-np.co.jp/article/344534
自民議員、不祥事は急いで離党の「しっぽ切り」ばかり 茂木幹事長のコメントも「コピペ」で済ます
旧統一教会の問題にしても、自民党の「政治とカネ」の問題にしても、自民党議員の相次ぐ不祥事も、岸田さんの責任じゃないのにな、と思う。
どうも、岸田さんお疲れ様でした。こういう大変な時のトップは、人気よりも誠実さ、実力が求められていたような気がする。(って、まだ任期残ってるよな。)
一番責任取らなきゃいけないのは副総裁の方じゃないのかと思えてならないんだけれども、あれが居座ったら、次も同じ経過を辿るんだろうと思う。
パーティー券の「非公開」の上限を引き上げたくて仕方がなかった人。
思えば、安倍元総理の「シャンパンタワー」のあたりから、どんどんおかしな方向に向かった気がする。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14211507204
Yahoo知恵袋 - 安倍晋三はアベノミクスをシャンパンタワーに例えて、こう言いました。
「私は一番上からシャンパンを注ぐ、すると上から順にグラスを満たしていき、やがて一番下にもシャンパンは行きわたるだろう」
知人のある経済学専門の人が、私の顔を見ながら「システムエンジニアの平均月収は70万円だそうですね。」と言った。
内心、なんであなたにそんなことを言われなきゃならないんだと思いながら、即答したのは
「組み込み系のシステム単価の相場は、一人月40万円ですよ。」と。
会社が相手の会社に請求する額が月40万円、ということは、そこから必要経費、社会保険料などを差し引くと、エンジニアの月給は20万円から高くても25万円程度という計算になる。
「組み込み系」ということは、ハードウェア絡みで「部品」として組み込まれるシステムだから、「一個3.5円」とか、「一個45銭」とか、そういう部品と同列に「材料費」の領域に転嫁されるため、そもそも、そうした「部品」を作っている会社も組み込みシステムにそんなに高い金は出せない。というよりも、人がいるなら内製が多いんじゃないかな、と思う。私が知っているのは10年前の数字だけれども、その後の10年で値上がりしたとは到底思えない。こんなことも知らないんですかね?と言いたかったけれど、、、。
もう一つある。「平均月給」という言い方をしていたけれど、この「平均」が曲者で、実態を把握するためには「中央値」を使う必要がある、と私は理解している。
わかりやすいのは、このページ
https://sekai-hub.com/posts/us-average-wage-2024
【2024年最新版】アメリカの平均年収・年収中央値はいくら? | 業界別の年収や時給なども紹介
このページによれば、アメリカの平均年収は65,470ドル(896万9,390円)、一方でアメリカの年収中央値は48,060ドル(658万4,220円)この差はどこから来るのか。「平均」と言った場合には、例えば、イーロンマスク氏だとか、桁違いの所得を得ている人たちの数字も加算されて平均されるため、上に引っ張られて数字が大きくなる。中央値ならそういう桁違いの給料の人たちの影響を受けない。
10人学級で、8人が20点だったのに2人100点満点がいたとすると、そのクラスの平均点は36点になる。平均点は、ほとんどの生徒の点数のほぼ2倍になる。そういう場合には、中央値(9人いたら5人目、10人だったら5人目と6人目の平均)を取る。このクラスの中央値は20点で、こちらの方が実態に近い。
システムエンジニアでも、金融関係とか流通関係のシステムの場合には、人月単価が160万とかそういう、組み込み系の4倍近い単価だったりするようで、一般的に「具体的なモノ」を作る業界のシステムより、右から左へとカネとかモノを動かすだけ(どんな付加価値があるのかは別にして)の業界のシステムの方が、はるかにカネ回りがいい。さらに言えば、そうしたシステムの全責任を負っているような開発の中心になるシステムエンジニアの場合には、かなりの給料をもらっているケースもあるようで、そういう人たちが平均を引き上げてくる。
結局この違いというのは、「値引き要求」をする側と、される側との立場の違いが、長い間固着化した結果、だと思う。
システムエンジニアの平均月収が70万とかいう話題を持ち出した人、正直言って内心、「あんた、本当に経済学者か?」と思ったけれども、、、。
で、結局製造業、最近私が関わったところの一箇所では、Windows 2000を制御システムとする20年以上前の工作機械がまだ動いていて、そのシステムが(おそらくマザーボードの上なんかに埃が積もっていて、)何度も信号エラーを起こしてくれる。客先の制御機器だから、勝手に開けて掃除する訳にもいかず苦慮。別の会社では、MS-DOSのプログラムをまだ使っていた。そういう金のない業界相手に、DXのシステムを入れようとしたら、結局組み込み系に毛が生えた程度の単価しか請求できない。というよりも、常日頃「値引き要求」に晒されている「立場の弱い業界」に、頭を下げて仕事をもらっているような立場だから、推して知るべしという感じなのだが、そもそもが、自民党の副総裁からして、こんな現場の状況など全く理解していない感じだし、「経済学者」なる人種も世の中のことをどこまでわかっているのか。シャンパンタワーの一番上しか見ていない。
最近、人手不足などで倒産する中小零細企業が増えているらしい。そりゃ、これだけ長年「値引き要求」に晒されていたら、そう簡単には給料も上げられないし、給料が安ければ人だって集まらない。ところが、実際には日本の場合こういう会社の方々、かなりプライドというか、「製品の品質」にはこだわりを持っていたりして、いわゆるJapan Quality は、金銭的には報われないまま、下請け構造の最下層が支えてきていたように思える。
むしろ、上に行けば行くほど、実際の「細かい」モノづくりから遠いほど、品質へのこだわりよりも「数値の改ざん」などでその場を誤魔化す傾向が強くなり、結局、Japan Quality が「安かろう、悪かろう」を意味するようになるのに、そう時間はかからないだろうと思う。担い手が絶滅しつつあるからね。
なぜ、そうなる?そりゃ、自民党と大企業などの関係を見ていたら、すぐにわかる気がする。(岸田さんのせいだとは思っていないけれど。)やり方まで似ている。自分たちだけ、ばら撒いて、誤魔化して、潤う。
人が集まらない業種といえば、例えば介護がそうだし、看護師さんなんかも慢性的に人手不足だったりするみたいで、表現は悪いけれど、あの「自民党の重鎮」の方々の発想からしたら、「そういう、女がやるような仕事は、安くていい」という根深い偏見が根底にあるような気がしてならない。(念のために書けば、私がそう思っている訳ではないですから、変な切り取り方はやめてくださいね。)昭和の前半の方々の発想。誰とは言わないけれど、某政党の副総裁だとか。
仕事の単価そのものが上がれば、その職種を目指す人だって増えてくる、はず、だと思う。使命感や責任感だけでは、精神的にも肉体的ももたない。
DXもピンキリだけれど、さすがに私も、実話を書いていてそれがそのまま自虐ネタになるような現状は、自力でなんとか抜け出さないと、という気はしてきていて、、、。(こんなページ書いて、時間を浪費するのはやめなきゃ。)やめます。
とにかく、岸田さん、お疲れ様でした。
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