気になる情報

https://gendai.media/articles/-/144338

【報じられない真実】3年目の新年、すでにウクライナ戦争の勝負は決している!

冒頭に、こんな導入があった。

それでは、どうしたらいいのか。おそらく、誠実で信頼できるジャーナリストの情報に耳を傾けることが、こうした偏向を避けるためのスマートな方法なのではないか。

そう考える私は、ユーリヤ・ラティニナというロシア人ジャーナリストをもっとも信頼している。数年前まで、モスクワを訪問するたびに会っていた人物でもある。もちろん、「ロシアは独裁国家だ」と言ってはばからない熱血漢でもある。そんな彼女が2024年12月26日に「ノーヴァヤ・ガゼータ・ヨーロッパ」で公表した記事は必読だ。

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ロシア軍が効率の悪い攻撃を数に任せて繰り返している、という記事は多い。その割には、じわりじわりとウクライナが東部で押し込まれている、と伝わってくる。
なぜなんだろうと考えて、次の部分を読んで腑に落ちた。

その第一は、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領による「差別待遇」だ。それは、「役人優遇」である。ウクライナ内務省のリストは70万人で、少なくとも半数は軍事経験かVUS(軍事専門)をもっているはずだ。ウクライナには検察庁、刑務官、SBU、非常事態省があり、これらの部署にはそれぞれ3~4万人の軍事経験者または軍事専門家がいる。

つまり、彼らを戦争に動員すれば、兵員不足の一部を補うことはできるはずなのである。ところが、「なぜかゼレンスキーは彼らを招集しない」と、ラティニナはのべている。

第二の「腐敗」は、「最前線に幹部の子どもはいない」という事実にかかわっている。ゆえに、「ウクライナにおける動員は、個人の社会的地位に関係なく、すべての人にとって共通の大義であるべきだ」という意見がある。こんな調子の国だからなのか、12月上旬になって、「なぜか約15万本の地雷がリコールされることになった」(アレクセイ・ゴンチャレンコ議員のテレグラムを参照)。

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なるほど。

ただ、3ページ目の以下の部分については、私は別の考えを持っているけれど。

そのうえで、彼女は、「ゼレンスキー大統領がこのような行動をとる理由はよく理解できる」と書く。「彼は戦争に負けており、選挙後にすべての責任を問われることを恐れているのだ」――実に的確に指摘している。

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個人的に私は、まだ「勝敗は決していない」と考えている。何となくだけれど、どちらも、いつ倒れてもおかしくないボクサー二人の試合を見ているような気分で、気力が優った方が勝つような、そんなふうに見えている。
ウクライナも既に破綻状態かもしれないけれど、ロシアのGDPの高さは、これも何となくだけれど(そして、私は経済のど素人だけれど)、種籾や種芋に手をつけての晩餐、という感じがしている。ロシアのGDPが軍需に偏っているという記事は、URLを控えなかったけれどどこかで読んだ。ただ、生産したものがそのままスクラップにされているように思えてならない。国民生活にも回らなければ、耐久消費財としての価値もなく、すぐに消費されているように見える。将来投資ではなく、将来に備えるべき体力を、今だけのために完全燃焼しようとしているように思えてしまっている。

どちらも、ボロボロな気がする。ということは、今ウクライナが、前述の

つまり、彼らを戦争に動員すれば、兵員不足の一部を補うことはできるはずなのである。

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案外脱走兵の多さも、この辺に起因しているのかと、合点がいった。

上述の手を打てば、官僚機構などの支持は低下しても、逆に一般国民からの支持は増えるかも知れない。脱走兵も減るかも知れない。

個人的に、非常に危惧するのは「ロシアが勝利」して「武力で周辺国の領土/領海を奪えば『実効支配』として黙認される」という世界になること、で、いつ日本に飛び火するかもわからない。欧州も、右傾化したり閉鎖的になりつつも、だからと言って自国が侵攻されるリスクは避けたいはずで、欧州諸国からの軍備の支援は、それなりに継続するのではないかと私は思う。

例えばだけれども、もしウクライナ全土が「ロシアの一部」になったなら、次にロシアと国境を接して「侵攻に怯える」ことになるのは、モルドバは言うに及ばず、ルーマニア、ハンガリー、スロバキア、だと思う。今地図を見たら、ポーランドも既に「飛び地」のロシアと国境を接していたんだ、と思った。欧州の地図なんて、ぼんやりとしか見ていなかったから、その認識はなかった。ソ連と国境を接していたのは、知っていたけれど。

日本も、トランプから「防衛費増額」を突きつけられるだろうと思うけれど、欧州もそれを危惧して、軍事支出の増額に走りそうで、だとしたらウクライナ支援を継続することも「損」な/下手な選択肢ではない、むしろ有益な支出のように思える。そもそもがNATOは、明らかに「対ロシア」を意識した組織だと思うし。

さすがに、以下のこれにはちょっと驚いた。

こんな調子の国だからなのか、12月上旬になって、「なぜか約15万本の地雷がリコールされることになった」(アレクセイ・ゴンチャレンコ議員のテレグラムを参照)。

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さすが、元ソ連というか、、、。元共産圏は、一味違う。今更ながら、ウクライナは元ソ連だったっけ、と痛感。

ウクライナ内務省のリストは70万人で、少なくとも半数は軍事経験かVUS(軍事専門)をもっているはずだ。ウクライナには検察庁、刑務官、SBU、非常事態省があり、これらの部署にはそれぞれ3~4万人の軍事経験者または軍事専門家がいる。

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まだ、こんなリザーブというか、余力があったんだ、と思った。この方々を動員するかしないかで、流れは随分違うんだろうな、と思った。
逆に、

それは、「役人優遇」である。

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この「不公平感充満」の状態で「敗北」すると、戦死した国民の家族などからの「ゼレンスキー非難」が、そのままウクライナの国体としての崩壊につながりかねない気もする。どうなってしまうのか、よくわからないけれど。

案外世界の歴史っていうのは、(政治家など偉い人だけ、ではないと、言いたいけれど、)ちょっとした個人個人の判断で、「分水嶺」ができて、動いていく気がする。今、ものすごく際どい気がする。

私は、ウクライナやゼレンスキーさんを応援している、というよりも、世界が「奪ったもの勝ち」になるのが嫌なだけ。せめて、世界は「法の支配する場所」であって欲しい。
もっと、利己的に書くなら、展開次第では日本は北方領土を取り戻せるかも知れない、今ロシアはそれほど「基礎体力」が落ちている、とも感じるから。
さらに言えば、拉致被害者を取り返すことができるかも知れない、とも考えている。

でも、だからこそ、まずウクライナに勝利して欲しい。と思っている。できることなら、世界は「民主主義国家優位」であって欲しいと思うから、元コメディアンと散々揶揄されたゼレンスキー大統領も、応援している。
何としても、勝って欲しい。

以上

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