「みなさま、書いてますか~?」Kindle出版したいあなたへ。とにかく初稿を書き上げるための三つのコツ
「みなさま、書いてますか~?」
私が開催している【Contigo編集部・みんなで出版会】には
グループチャットがあります。
そこにいる仲間にちょくちょく送っているメッセージがこちらです。
「みなさま、書いてますか~?」
大変ですよね、原稿を書くって。
Kindle出版の最初にして(最大の?)ハードルかもしれないのが
初稿が書きあがらないことなんです。
Kindle出版は誰にでもチャレンジできます。
門戸は大きく開かれていて、門をくぐる人は多い。
でも自力でゴールに到達できる人はどのくらいいるでしょうか。
人間ってそんなに強くないですよね。
『やろうと思ったことは、絶対に成し遂げる』
単純すぎるのに難しすぎる偉業です。
これができるなら、誰もがイチローや大谷選手になれちゃう。
それができないから問題なのですよね。
でも、やるしかない。
「本を書く」って決心したら、
書いて《完成させる》以外に選択肢はないのです。
完成させなければ、誰にも見られない。
誰にも見られないなら、存在しないのと同じ。
存在しなければ、評価されようがない。
評価されなければ、いつまでもあなたの中のストーリーに価値が生れない。勝負をしたかったら、まずは勝負の舞台に上がらないといけない。
ね? まずは初稿を書き上げなくちゃ。
というわけで、
まずは何としても初稿を書き上げるための三つのコツ
~自分への強制力を作る方法~をお届けします。
1 過去に何かを達成した時の気持ちを思い出す
どんなことでもいいのです。
過去に馬鹿になって何かを達成したことはありますか?
就活生が面接で答えるような百点満点の答えじゃなくていいのです。
あのときは、我ながらがんばったよなあ、っていうような、
自分の中で人知れず達成感を感じた経験ってありませんか?
私は学生時代に【42.195㎞夜通し歩け歩け大会】に出場したことがあります。42.195kmの山道を、真夏の夜に、仲間たちと、懐中電灯を片手に、
一晩かけてひたすら歩くだけの大会です。
これが、キッツかった。
はじめは、誰もが意気揚揚と歩きだします。
仲間とおしゃべりしながら。
10km、20kmくらいは平気です。
途中、持参したお弁当を食べて休憩したりもできます。
でも後半になるにつれどんどんキツくなる。
仲間とのお喋りのネタも切れ、頭も回らなくなってきて
「じゃあ、好きな寿司のネタを順番に」
「サーモン」
「いくら」
「ほたて」
「鯖」
「ハンバーグ」
「うげ~邪道」
みたいな実にくだらない会話しかできなくなってきます。
股関節ギシギシ、膝ががくがく、靴擦れ痛すぎ。
30km、会話もいよいよネタ切れ。
40km、このゴール手前が最高に辛い。
もう嫌、一歩も歩きたくない。
オリンピック選手の凄さが実感としてわかります。
この距離を2時間ちょっとで走り切るだなんて、絶対人間じゃない。
道端でうづくまる。
しらじらと明け始めた青い空を見上げる。
そもそもさあ~、私、なんのために歩いてるんだっけ?
と自問自答……
そーだ、生物の先生が誘ってきたからよ。
「おもしろいぞ~、たのしいぞ~、山は涼しいし、星空が綺麗だぞう」
って。もう二度と先生の笑顔になんか騙されない!
と過去の自分の決断を恨みつつ
あとちょっと、あとちょっと、
と仲間と励まし合って、また歩く。
止まる。
歩く。
止まる。
歩く……
そしてついにゴール。
ゴールした時の記憶?
なんてことでしょう。記憶がないですw
でもゴール地点でぐったりしていたら、
先生(先生も一緒に歩きました)の、
「こういう歩き方って、いいだろ?」
ってニカっと笑った髭づらを良く覚えています。
もはや声も出せなかったので、
へとへとになりながら(うん)ってうなづきました。
ホント良かったのです。死ぬかと思ったけど。
この行為に何の意味があるのかわからない。
だけどやる。とにかくやりきる。ゴールする。
あの感覚を教えてくれた先生に感謝です。
本を書いていても、必ず自問するときが来ます。
「私、なんのためにこんなことしてるんだっけ?」
そんな時の最善の方法は、
何の意味があるのか考えるのを放棄すること。
とにかくやりきる。ゴールする。
意味なんて考えない。
2 しめきりは偉大だ
歩け歩け大会のゴール地点は42.195km
しかもちゃんと制限時間内にゴールしないと、
メダルだったか、証書だったかを
もらえなかったと記憶しています。
これがあるのとないのとでは大違いなのは
みなさんにもきっとご理解いただけるはず。
だって、記念品もらいたいもん。
みんなと肩組んで写真撮りたいもん。
夏休み明けに学校に行った時
「も~、最高につらかったよねえ、死ぬかと思った!」
って笑い合いたいもん。
ゴールがあって、時間制限があって、
未来のビジョンが見えているからこそ
地獄のラスト2kmを歩き通せるのです。
本を書くときも同じ。ゴールが命です。
そのためには……
①締め切りをつくること
締め切りを、ちょっとだけ無理めだけど
頑張ればできるくらいに設定します。
②仲間に宣言すること
締め切りを仲間どうしで宣言し合います。
SNSで公言すると宣伝にもなり、さらに強制力もアップ。
③『成功ビジョン』へ向かって走ること
超ありきたりなビジョンでOK!
書き終えたら、ビール飲む!美容院行く!美味しいもの食べる!
書き終えたら、グループチャットで「できた~~~!」って叫ぶ
書き終えたら、意気揚々と「ランキング〇冠です~~~!みなさまのおかげです、ありがとうございます~~~」って叫んでる自分を想像する
ちょっとナル入っててOK。
何が自分の燃料になったっていいじゃないですか( ´艸`)
さて、成功ビジョンで付け足しておきたいことがひとつ。
本の中に、
「このシーン、この部分だけは何としても書きたい!
これを書くためにこの本を書いているんだ!」
っていう最大の山場を作ることはとても効果的です。
これがあれば、完走できる確率が高くなります。
さあ、成功ビジョンの力で執筆地獄を駆け抜けよう。
3 迷うときはタイムリミットを決めておく
【Contigo編集部・みんなで出版会】の皆様の
執筆の様子を拝見していると
だんだんわかってきたことがあります。
それは、人それぞれの思考の型によって、
悩み方、進み方が違うということです。
思考の型は大きく分けて2種類。
【プロセス思考型とオプション思考型】
先日Twitterでこんなアンケートをしてみました。
(ほぼフィフティフィフティなのには驚き)
プロセス型とオプション型。
あなたはどちらですか?
私はオプション思考型です。
オプション思考型の典型例はこちら↓
オプション思考型さんの処方箋は、シングルタスクに絞ること。
ひとつのことを完成させるまで、次のことに手をつけないこと。
どうしてもそれが難しい時には、時間を区切る。
例えば、『今日の午前中は記事を一本書く』と決めて
それだけをやり抜く。
ひとつの仕事を、絶対に明日に持ち越さないこと。
絶対に!
一方、原稿を最初から順番に積み上げる様に書きたい
プロセス思考型さんの注意点は
悩みの沼にはまりやすいこと。
典型例がこちら↓
そんなプロセス思考型さんの処方箋はこちら
①完璧主義を捨てよう
初稿の完成度は6~7割で十分。
大事なのは最後まで書いて、
原稿のラストに『終わり』と打つこと。
②堂々巡りを止めよう
一度原稿を書き出したら、
『そもそも』という言葉は、書き終わるまで封印。
書くと決断した自分を信じる。
③『伸びしろを見せる』という賢いやり方
完璧じゃなくていい理由はほかにもある。
完璧じゃないほうが、人から意見を貰いやすい。
多くの人から意見を貰えば貰うほど、
多くの人があなたの物語の進行が気になり
応援してくれるようになる。
SNSを通して、フォロワーさんに伸びしろを見てもらおう。
④構成や文章は編集でがらりと変わるから
初稿で悩む時間がもったいない
自分ひとりだとどうしても迷宮入りしてしまう人は
身銭を切って編集サポートを頼んでみることをおすすめ。
特に初心者のうちは、先ゆく人に頼ったほうが
色々な知恵を最短で教えてもらえるので、
悩む時間が圧倒的に減り、非常に有益です。
悩んでいる時間があったら、少しでもはやく完成させて
2冊目を書いた方がロイヤリティもスキルも上がり、
ブランディングも有利になります。
「編集サポートをお願いすべきかどうか迷う~」という人へ。
迷う人というのは、何につけても迷う傾向があります。
そのような方に有効なのは、迷いのタイムリミットを決めること。
私の場合、タイムリミットは1日を基本にしています。
迷ったら、1日良く考えて寝る。
次の日の朝、すっきりした頭で決断する。
決断できなかったことは、忘れる、です( ´艸`)
4 初稿を書き終えたら推敲&リライト
Kindle出版は1冊出してしまうと面白さに憑りつかれます。
そして1冊出してしまえば、
2冊目は確実に自分で出版できます。
だったら、自分ひとりで頑張って挫折しちゃうより、
さっさと編集サポート頼って初出版しちゃう方が得策じゃない?
そして初稿を書きあがった後に控えているのが推敲&リライト。
『果たしてこれで伝わるのか、独りよがりになっていないか』
『伝わるだけでなく、魅力的になっているのか』
『クオリティを上げたい。どうすればいいのか』
多くの著者さんが持つ、こうしたお悩み。
それもそのはず。自分の文章を客観的に見るのはとても難しいのです。
本来なら編集アドバイスに適任の第三者に読んでもらって意見を聞くのが一番です。
でも身近に適任者もいないし…という方は
自分の原稿を出来る限り自分で編集・リライトしなくてはなりません。
初稿のクオリティを爆上げするために、
自分でできる編集リライトポイントについての記事は
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