【これが解ければ偏差値70?!開成中学校の入試問題にチャレンジ】
◇超有名学校の過去問題にチャレンジしてみよう!
◇数学を使わずに、算数だけで考えよう!あなたの思考力が試されます★
こんばんは。くラ研アカデミック担当のチャラメタルです。
今回からしばらくの間、ぼくが塾講師時代に教えてきた「お受験算数」についての内容を書いていきたいと思います。数学式解き方と、次回掲載時に算数式の模範解答を載せる予定ですので、比べてみるのも面白いかもしれないですね。
さてさて、今回のテーマは、「比」!
中学受験の算数は、比を用いることで割と大体の問題が解けます(もちろん計算力は別途必要ですが・・・)。「比を制する者は、中受算数を制す」と言っても過言ではないかもしれないです。・・・多分過言ではないです。多分。。。
早速問題に移りましょう。
【開成中学校_2013・算数/1-3(改)】
円C、円Dの半径の異なる二つの円が下記図のように並んでいます。円Cは円Dよりも大きいものとします。それぞれの中心をc、dとした時、角cは60°となりました。この時、円Cの半径は□cmになります。
問.□に入る数字を答えなさい。
◎ヒントは正三角形!
さて、今回の問題は高校生クイズなどでおなじみの開成中学校(偏差値71、四谷大塚調べ)からの出題。
まずはヒントの解説から行っちゃいましょう。
◇数学式考え方
直角以外の角度が30°、60°になる、直角三角形の辺の長さの比は
「1:2:√3」
なんか音の響きだけ覚えてるって人も多いはず。
これを、小学生も使うんです。
下記が小学生式の比の考え方。
◇算数式考え方
一辺の長さが2cmの正三角形を真っ二つに割る直線を引くと、
ちょうど真ん中のところにぶつかります。
2cmの長さの半分なので、長さは1センチ。
よって、直角以外の角度が30°、60°になる、直角三角形の辺の長さの比は
「1:2」
「なるほど、そう考えるのか」と思った方も多いはず。
算数は、「どうやれば解けるのかな?」という思考力を大切にするものなので、
このような「なるほど!」に満ちています。
それではそれでは数学の解き方から。
★数学的・解き方のPoint
方程式を使って解く!
中心cから垂直に下した線と、中心dから水平に引いた線がぶつかる点を、
点hと置くと、
線chの長さは(□−4cm)と表せます。
同様に、線cdの長さは図より(□+4cm)と表せます。
直角三角形cdhの辺の比は、(ch:cd=1:2)になるので、
方程式を組むと、
線ch:線cd=1:2=(□−4cm):(□+4cm)
となります。
比の特徴として、「内側×内側」は「外側×外側」になるので、
2×(□−4cm)=1×(□+4cm)
2×□−8cm=□+4cm
2×□−□=4cm+8cm
□=12cm
となり、答えは12cmとなるわけです。
いかがでしたでしょうか。
「あ~こんなん昔やったかも」なんて思っていただければ嬉しいです。
さて、ここまでの内容を踏まえて、算数として解くためには、
「いかにして方程式を使わずに答えを出すか?」
これを考える必要があります。
「別に算数じゃなくてよくね?」と思われる方も多いと思いますが、
あくまでパズルの延長ですので、そういう目線で楽しんでいただけると良いのかな?と思います。
長くなってしまったので、今回はここまで。
次回は回答編を書いていければと思います。
それでは、また~ノシ
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