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【往復書簡 エッセイNo.24】人生は旅!アンコールを期待して

うららちゃん、こんにちは!
気がつけば師走も下旬となり、2023年が終わりに近づいております。
だいぶ間が空いてしまい、ごめんなさい。
書きたいことはたくさんあったのに、時間に追いつけず。とは言い訳がましいですね。

その後はお父さんの様子はいかがですか?寒くなり外出がおっくうになる季節ですが、穏やかに過ごされていることをお祈りします。

今年はご紹介したように、6月下旬に父のふるさとを長旅しましたが、実は10月末には母のふるさとも両親と旅をしました。今年のうちに両親のふるさとを訪ねることが目標でもあったので、果たせてよかったなと思っています。

そんな旅のまとめを一年の締めくくりにしてみます。


【往復書簡 エッセイNo.24】人生は旅!アンコールを期待して


まもなく2023年が終わろうとしている。
世の中はいろいろありすぎて、異常気象で季節感も狂い、何月だから、とか何曜日だから、とか区切りを感じることが無意味な、私にとってはそんな年だった。

唯一やりきったことと言えば、両親それぞれのふるさとに意を決して出かけたことだろう。
終わったから言えるのは「案外大丈夫だった。」ということだけど、行く前の気苦労や不安、旅の途中の焦りにむしろ疲れがどっと出た。私こそが両親との旅に慣れていなかったから。

さて、その押し寄せた不安に対する対処法とは?

1.      言うことを聞いてくれない
相手は長い人生を生きてきて、自分のペース、居心地のよい時間を知り尽くしている。それをやすやすと変えようとは思わないし、フィジカルでも変える余力はない。だから、言うことを聞かないのは理由がある、といったん冷静になってみよう。実際のシチュエーションでは私の口が黙っていられず「なんで聞かないかな。」と放言してしまうけれど。

2.      せっかく〇〇してあげたのに
先回りしてスケジュールを考える、トラブルを予測して心配をするなどということに自分の完璧さを求めすぎると、真逆の反応をされた時に許容しにくくなる。「よかれと思ってやったことをなぜ理解しないの?」と自分に向けられた心の声がバウンスして、両親に当たってしまうのだ。二人なりにできることは自分たちでやりたい。その意思が見えたなら、少し距離を保ちながら様子を見ることも必要なのかもしれない。

3.      何かがあったらどうしよう
「何かが起きる時は起きる。」これってきっと年齢に関係なく、起きる時は起きるもの。
他の人に迷惑がかからないようにまずは自分で何とかしなくちゃ。それはもちろん正しいけれど、最悪どうにもならなくなったら「助けてください!」と声を上げればいいのかなと旅の途中で思った。数人は素通りしても、誰かは必ず手を差し伸べてくれる。私などはまだ気恥ずかしさが残るけれど、母なんて「まぁ、ありがとうございます~。」と助けを求めることに慣れていて、なるほどと思ったものだ。

ふたつの旅を終えて、特に父は以前より少し気持ちが前向きになったようで、また行けるなら旅をしたいと言うようになったそうだ。「行けるなら」と前置きするのは、体力の低下を自覚した上での思いであることは十分理解している。まずはその気持ちを尊重したい。

人生の旅は、ずっとずっと続く。誰にとっても等しく。
「もう一度!」でも「新しく!」でも、ほんの小さな変化が今日より明日にあることを楽しんで生きていきたいですね。
終わりなんて気にしないで!

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