5, 10, 20年後に向けてライフワークの種を蒔く -30代半ば、ミッドライフクライシスに向けて準備を始めました-
最近の心境の変化(バーンアント?ミッドライフ・クライシス?)
30代半ば。
キャリアの一区切りがついたタイミングでふと、自分の心境の潮目を感じました。
「今までは自分の内に価値を積み上げてきた。
これからは外に発信し、社会に還元していく方向へ。」
つまり、今属しているコミュニティとは別の広い視点で、
社会貢献やライフワークの探索を始めたいという気持ちになったわけです。
どうしてこういったことを急に直感したのか自分でもよく分からず、初めは少し戸惑いました。
「バーンアウトとも異なるし、この症状は何なのだろう?」と突き止めてみたく色々と本を読んでいたところ、
やや早いですが、"ミッドライフ・クライシス(中年の危機)"と呼ばれる
アイデンティティ喪失感の初期症状なのではないかと思うに至りました。
余談ですが、自分の症状に名前がついているだけで
「自分だけの問題ではない」とホッとして不安が溶けていったりしますよね。
(同様に、最近 "キャリアを築いた女性が自身の繊細な心の機微・悩み・克服を語った書籍" が外国には多くあることを知り、
これらの書籍から、先人の軌跡・轍に自らの足元を照らしてもらっているような安堵感をよく得ています。)
ライフワークになりうるテーマ
そこで考えを進めて「では、自分のアイデンティティや社会への帰属意識をどこに求めたいか?」となると、
私の場合は以下の2つが人生のテーマになりそうな予感がしています。
①男性主導組織において、マイノリティ・女性の尊厳を「0.65」や「0.9」ではなく「1」にすること。
そして、マイノリティに属する人間が軽んじられることなく、マジョリティに属する人間に対するものと同じボリュームのリスペクトを祓われるように、組織を変えること。
②精神・情緒的な面で親に恵まれなかった人々(例えば、毒親を連鎖させるのではないかと恐れて躊躇しているプレ親の人や、今現在自分の状況に違和感を感じている自立前の子供たち)に対し、
心理的な負担なくその不安を吐露・共有できるような、そして前に向かって歩みを始められる武器を手に入れられるような、3rd placeをつくること。
一言で言ってしまえば、「自分が欲しかった環境を作る一助になりたい」というこだと思います。
つまりある意味ではエゴの塊ですから、取り組み方・向き合い方に非常に慎重にならないと
周りの人を不用意に渦に巻き込んでしまいかねないというのが「ライフワーク」の難しいところだな ということがぼんやりと見えてきました。
5、10、20年後に向けて種を蒔く
また、もう一つ難しいところが、①②いずれも、自分がその道をクリア・克服してきた実績がないと貢献が叶いにくいこと。
加えて①については、組織のマジョリティである男性トップに有効に働きかけることが本質的には必要です。
つまり、そのような立場の男性に「この人の話は聞くに値する」と思ってもらえる社会権威のある肩書を自身が手に入れることがキーになります。
即ち、私の場合はライフワークを形にしていくために
これから5年、10年、20年かけて長い目で取り組んでいくことが肝要ということ。
「このような長期的・継続的な取り組みこそが、文字通り"ライフワーク"なのだなぁ」と一周巡って思い至ったところです。
おそらく、①②も実現の方法は無限にあるはずですので、
「まずは向こう5年 正真正銘の中年に入るまでの間、
視野を広げて色々な種や芽を蒔き、
チャンスが来た時に掴める準備を万端にしておこう!」
というマインドセットに至りました。
最後に、
一方で、直近で取り組んでみたいなと思っているのは、先程述べた「キャリアを築いた女性が自身の繊細な心の機微・悩み・克服を語った外国書籍」の邦訳に何らかの形で携われないか?ということ。
たとえば、前の記事でご紹介した『How Women Rise』の中でも、未邦訳の書物が多く引用されています。
まだまだこのジャンルでの邦著が少ないことから、これらの書籍に記された智慧や経験談に救われるであろう日本の女性が多くいることを確信しています。
翻訳の専門性を持っていない私が軽々しく言えることではありませんが、そういったことをぼんやりと楽しく想像しています。