オンラインでの「伝え方」。
リモートワーク6日目。
夏の始まりみたいにあったかい。半袖短パンで作業する。
会社のメンバーもようやくリモートワークのリズムに慣れてきた。
予想通りだけどデザイナーなど「ひとりで向き合う作業」が多い職種は、対応も早いし、集中できる。チャットでもやり取りも、聞きたいタイミングで質問を投げられるのでやりやすい。
逆に、ニュアンスを伝えなければいけない職種、僕らで言えば営業やエディターなどは、机を挟んで直接話せば1分とかからないような内容を、すべて具体的に説明しなければいけないので、時間がかかる。すべてオンライン電話で直接話をするのも難しいので、そのあたりのチューニングが結構難しい。
これが「判断する」「指示する」のが主たるタスクの管理職になると、さらに難しい。今までは打ち合わせの時間を決めてしていたことを、都度対応しながら明確に具体化して進めないといけないからだ。チームでの打ち合わせを細かくスケジュールできる仕組みがまだ確立していないので、余計に時間がかかる。普段どれだけニュアンスに頼っているか、ということを知るいい機会なので、ネットワーク上で必要な「伝え方」のノウハウを見つけ出そうと思う。
とはいえ、僕たちのようなクリエイティブディレクションの仕事には、「ニュアンス」、つまり「余白」がとても大切なんだと思う。余白のまったくない、なんでも具体的に説明できるような企画やデザインは、たいてい最終的には「決定的につまらない」アウトプットになってしまうものだ。例えば、あらすじを読んで全部理解できてしまう小説なら、それはもはや小説とは言えない、ただの物語の説明書。あたりまえかもしれないけれど、「余白」こそが、クリエイティビティそのものなんだ。