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“投資”を知っていた方がよい

農林中金バリューインベストメンツCIOの奥野一成氏の書籍『ビジネスエリートになるための教養としての投資』を今月読んだなので、メモっておきます。

ビジネスエリートになるための教養としての投資

もともと奥野さんを知っていたわけではないですが、Newspicks の投資番組でコメントされていて、率直な感想として、「考え方」が安定している方だなと思い、信頼出来る方だと思ったのがキッカケで本書を手にしました。

レオス・キャピタルワークスの藤野英人さんがおっしゃっていることと根本的には同じベクトルの考えを持つファンドマネジャーだという印象を受けましたが、企業が成長し続けられるかどうかは「構造的に強靭な企業」になれるかどうか、と言っています。

“構造的に強靭な企業”の条件

✅高い付加価値
✅圧倒的な競争優位性
✅長期潮流

この3つの条件のうち、一番印象に残っているのが2つ目の条件です。ナイキやコカコーラの事例を挙げ、企業が利益を上げて成長し続けられるかどうかは、「圧倒的な競争優位性(高い参入障壁)」を築いているか(築けるかどうか)を見極めれば自ずと答えが見えてくるという趣旨のことをおっしゃっていて、このポイントが一番印象に残っています。

私自身は30代後半になるまで積極的に“投資”というものから距離を置いてきた立場の人間ですが、まず、“投機”と“投資”は全く別のものだという基本的な(初心者向けの)話も冒頭に語られていて、社会人として最低限の投資の心得(投資をする際の企業の見極め方)は知っておいた方が良い、と改めて本書を読んで実感しました(後輩にも薦めたいと思います)。

この本を読んだ後味

投資をする、しないは自己責任ですし、どちらでもいいんですが、投資をする局面の考え方を知らないまま、ビジネスの世界で上位レイヤー(経営層クラス)と会話をするのは難しいと思いますので、私のような投資のシロウトくんであってもこの本は読んだ方が良いと思います。食わず嫌いは痛い目に遭います(・_・;

以前noteでも紹介した、藤野英人さんの『投資家が「お金」よりも大切にしていること』『投資家みたいに生きろ』と同じくらい(嫌らしい意味では一切なく)お金に対する考え方が180度変わる内容の濃い良書でした。

本のボリューム的には半日程度で読める内容です。冬休みの暇な時間に読んでみてはいかがでしょうか?

お金との向き合い方、生き方を学べる本(2冊)






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