コーヒー豆に山の名が多いのはなぜ?
マウンテンコーヒー
ジャマイカ東部のブルーマウンテン山脈。その標高800~1200mの山腹はブルーマウンテン地域といわれています。この地域で採れたコーヒー豆だけが『ブルーマウンテン』のブランドを冠することができます。等級の高い物は100g3000円で販売されます。
こうした限られた地域で栽培されるコーヒーはマウントコーヒーと呼ばれています。世界の代表的なマウントコーヒーを挙げてみましょう。
ブルーマウンテン;ジャマイカ 800 - 1200m 優雅な香りと深み
エメラルドマウンテン;コロンビア 1600 - 1700m 甘い香りと深いコク
クリスタルマウンテン;キューバ 1000 - 1200m 優しい香りとまろやかさ
アンデスマウンテン;エクアドル 1500 - 1700m 甘酸っぱい香りと酸味
コーラルマウンテン;コスタリカ 1200 - 1500m 芳醇な香りとコク
ガヨマウンテン;インドネシア 1300 - 1500m バランス良い香りと風味
マウントハーゲン;パプアニューギニア 1500 - 1600m 甘い香りとコク
レッドマウンテン;ケニア 1700 - 2000m 甘酸っぱい香りとコク
キリマンジェロ;タンザニア 1500 - 2500m 甘酸っぱい香りと酸味
コーヒーベルト
赤道を中心にした南回帰線から北回帰線の間にある亜熱帯地域帯をコーヒーベルト(Coffee Belt)といいます。コーヒーの栽培に適した地域が帯状の範囲に点在するので、そう呼ばれます。
地球上で太陽が真上にくる地点は一年かけて北回帰線と南回帰線の間を移動しています。つまり、コーヒーベルトに位置する地域は、すべて一年に一回太陽が真上にくる地域だということです。
コーヒーノキが育つ条件
コーヒーノキ(コーヒーの木)が育つ条件は、
1 雨季と乾季があり年間降雨量が1800から2500ミリ
2 年間平均気温が摂氏20度ぐらい
3 ほどよい日当たり・水はけが良い肥沃な土壌
コーヒー豆は寒暖の差の大きい地域で栽培すると風味が良くなります。寒暖差でコーヒーノキにストレスがかかり栄養を蓄えるため実の風味が増すからです。年に一度は太陽が真上にくるコーヒーベルト地域の山腹は、昼は暖かく夜は寒くなります。この大きな寒暖の差がコーヒー栽培に最適なのです。
コーヒーノキが育つ条件を満たし風味の良いコーヒー豆を栽培する環境に恵まれているのがコーヒーベルトの標高が高い山岳地や高地だということです。
コーヒー豆に山の名が多いわけがお分かりいただけたでしょうか。標高の高いコーヒー豆ほど美味しいという概念があって山の名をつけたブランドコーヒーが多いということです。
高価なコーヒーベスト3
ちなみに、高価なコーヒーはマウンテンコーヒーとは限りません。この三大ブランドに共通する、あることをご存じでしょうか…?
1位 ブラックアイボリー ¥50000/g
2位 カペ・アラミド ¥15000/g
3位 コピ・ルアク ¥6600/g