by CONSULTANCY M&K Jemie E Spencer
まえがき 初めまして エムケイコンサルティングのジェミーです。noteに何を投稿しようかと考えていたのですが、先日、資料庫で探し物をしてたら、たまたまコカコーラの資料をたくさん見つけました。古いポスターや写真もドッサリと出てきました。 見ていると楽しくて、1892年に設立されたコカコーラカンパニーの足跡を当時の資料を参考にして、ポスターや写真を掲載しながら皆さんとご一緒にもっと楽しみたいと思いました。 ポスターや写真を撮影しながら、このページにどんどん貼り足していこうと思います。先ず目標100枚。貼った枚数はタイトルに付記しておきます。貼るペースはバラバラだと思いますが時々チェックして楽しんでください。日本の方々は見たことがないめずらしいポスターや写真がいっぱい出てくると思います。資料を整理しながらですから、投稿内容をその都度訂正更新することになると思いますが頑張ってコカコーラの歩んだ歴史を学ぶのを楽しみたいと思います。一緒に楽しんでくださいね! よろしかったら♡スキスキ♡してくださいね!Yeah!ってヤルぞ!ってなりますから! タイトルのイラストは、サンタクロースの絵で有名な米国人アーティスト、ハッドン・サンドブロム(Haddon Sundblom)が描いた1945年のポスター『花と少女』です。
サンドブロムの数あるサンタ作品の中のひとつ1947年の作品です。切り抜きポスターです。 Another of the many Haddon Sundblom Santa pieces, this one was produced as a cardboard cutout poster.
初日の今日は、コカコーラカンパニーが設立された前年、1891年のコカコーラのポスターを見つけました。お馴染みのトレードマークができる前のコカコーラのマークに注目です!
1890s 1891年 ザ ファースト The First 1891年に制作されたコカコーラ イメージガールのポスターです。右上のコカコーラのロゴマークが面白いですね。最初はこんな感じだったのです。ポスターの下部にカレンダーを貼付して宣伝広告用に使わていたようです。コカコーラが健康に良いソフトドリンクだと宣伝しています。 The first known image of the Coca-Cola Girl was used in 1891 on this calendar which advertised the healthful benefits of the soft drink Coca-Cola.
1890年代中頃に配られた販促団扇 写真の広告団扇は1890年代中頃つくられたもので1895年版カレンダーのイメージガールに対応しているという記録があるのですが、このイメージガールのモデルがヒルダクラークかどうかは記録されていません。 An advertising fan was issued in the mid-1890s and corresponds with the image on the 1895 calendar.
1890年代のイメージガールのポスター コカコーラを飲む乙女 この絵は1897年のカレンダーに使われたという記録があります。日本人の記事にはモデルはヒルダクラークだとするもありますがイメージガールのモデルがヒルダクラークだという記録はありません。現存する記録によると、ヒルダクラークが宣伝物に登場するのは1899年から1903年とされています。 乙女の横のテーブルの上に当時の販促に使われた無料ドリンククーポンが描かれています。そのクーポンの現物資料を見つけたので掲載します。面白いですね。まるで宝探しです。これは、初期の試飲チケットで会社設立から20年間ほど使われていたチケットで多大な販促効果があったと記録されています。 記録によると、右手に持っているのは宣伝用に制作されたロゴマーク入りの特製グラス。左手に持っているのも、同じく特製のグラスホルダーだということで、宝探しをしました。グラスホルダーはこれで間違いないと思いますがグラスは見つかりませんでした。見つかったら教えてくださいね。 This art was used on the calendar top of the 1897 calendar for Coca-Cola. A free drink coupon is pictured on the table next to the young girl who is sampling a glass of Coca-Cola. Early sampling tickets were one of the most successful tool used to promote Coca-Cola during the first twenty-years of the Company's history.
グラスホルダーは絵と同じものだと思いますが、グラスはちがいます。
ポーズをとるレディー 記録によると、1898年版カレンダーの表紙に使われたの絵です。座ってコカコーラの入ったグラスを飲もうとする姿は当時のイメージガールの典型的なポーズです。 The pretty young lady featured on the 1898 calendar top is shown in a pose which prove typical for many decades.
1899年 - 1903年 初代イメージガールモデル:ヒルダ クラーク 舞台女優として歌手として活躍していたヒルダクラーク(Hilda Clark;1872 – May 5, 1932)が初代イメージガールのモデルになり、彼女は全国的な有名人になりました。 ヒルダクラークをモデルにしたイメージガールの宣伝広告物は1899年から1903年の間に制作されました。彼女は1903年31歳で結婚と同時に引退しました。そのあとを継いだのが2代目モデル、リリアンノルディカでした。 Hilda Clark was a well-known stage actress and singer, whose image was used on tin metal serving and change trays, signs, calendars, cardboard posters, bookmarks, free drink tickets, and wide variety of advertising pieces issued from 1899 - 1903. Hilda Clark remained the advertising face of Coca-Cola until February 1903 when she married.
ヒルダクラークのオリジナル写真と彼女のポーズを描いたポスターや宣伝物を比較してみましょう。 These are original photographs of Hilda Clark.
ヒルダクラークのイメージにもとづいて制作された 1900年のカレンダーと1903年のブリキトレー The artwork for the 1900 calendar and 1903 metal serving tray . Those were based on the image of Hilda Clark.
1900年のヒルダクラークを使ったイメージ広告も注目されました。 Newspaper advertisements also featured the advertising image of Hilda Clark as reflected in this 1900 ad.
1903年 ヒルダクラークをイメージしたティン(ブリキ)のトレー Tin Metal serving trays were based on the image of Hilda Clark
これで、1890年代は一応終わりにして、20世紀突入です。1903年、ヒルダクラークは結婚して引退。20世紀は2代目リリアンノルディカと共に始まります。
1900s 1901年 1901年版と1902年版のカレンダーは、グラスに入ったコカコーラを楽しんでいる少女らをカラフルな石版印刷で表現しました。広告カレンダーは、コカコーラが販売されている施設で一年中展示されていた実用的なアイテムであったため、何十年にもわたって社のプロモーション活動の定番でした。 The calendar issues of 1901 and 1902 presented colorful stone lithography of young girls enjoying a glass of Coca-Cola. Advertising calendars were a staple of the Company's promotional efforts for decades because they were utilitarian items that were displayed throughout the entire year in establishments where Coca-Cola was sold.
1902年 1903年 1903年に制作された大へん珍しい広告トレイには、美しい少女ではなくボトルのイメージが描かれていました。 A very unusual advertising tray, issued in 1903, featured the image of a bottle rather than that of a pretty girl.
瓶詰の登場 最初の瓶詰めコカコーラは1894年に発売されましたが、本格的な瓶詰め作業が始まったのは1899年のことでした。最初のボトル(左)は、ハッチンソンのデザインで、1890年半ばから1903年にかけて使われました。 金属製王冠の紙ラベルのバージョン(中央)は、1903年頃から1910年代までつくられていました。 曲線美で今では有名な商標のボトルデザイン(右)は特許を取得し、1916年に初めて使われました。その歴史を通じて、コカコーラカンパニーは、タイムリーなパッケージの革新によって世界中で事業を成長させました。 While the first bottled Coca-Cola was available in 1894, it was not until 1899 that major bottling operations began. The first bottle (featured on the left) was the Hutchinson design which was used from the mid-1890 to 1903. The paper labeled version with a metal crown cap (middle photo) was produced and used from about 1903. Through the teen years. The curvaceous and now famous trademarked bottle design was patented and first used in 1916. Throughout its history, The Coca-Cola Company used timely packaging innovations to grow its business worldwide.
1904年 - 1905年 2代目イメージガールモデル:リリアン ノルディカ 1903年、初代ヒルダクラークがコカコーラ広告アートの女王の座を降りた際、コカコーラ社は2代目として、歌手で女優のリリアン・ノルディカを選びました。 広告看板、トレイ、雑誌広告、カレンダー、メニューカバー、ブックマーク、などの1904年から1905年の間に制作されたすべての広告宣伝物にリリアンノルディカのイメージガールが使われました。 現在、リリアンノルディカの広告制作物は、価値の高いコカコーラ広告記念物コレクションになっています。 リリアンノルディカは、1877年から1913年まで活躍した有名な歌手であり女優でした。 彼女はメトロポリタンオペラハウスやマディソンスクウェアガーデン、カーネギーホールで公演し、ヨーロッパツアーも開催しました。 When the reign of Hilda Clark as queen of advertising art for Coca-Cola concluded in 1903, the Company chose its second icon : Lillian Nordica, a singer and actress. Her face became a prominent element on signs, serving and change trays magazine ads, calendars, menu covers, and bookmarks, all issued from 1904 to 1905. Today, Lillian Nordica advertising pieces comprise a significant and valuable collection of advertising memorabilia for Coca-Cola. Lillian Nordica was a prominent singer and actress whose career ran from 1877 through 1913. Having appeared at the Metropolitan Opera House, Madison Square Garden, and Carnegie Hall, she had also toured Europe.
リリアン ノルディカのオリジナル写真 This is an original photograph of Lillian Nordica.
写真のリリアンノルディカと同じように描かれた4つの広告制作物です。 The same photo of Lillian Nordica is featured on four different advertising treatments.
ノルディカ嬢が腕を置く小道具の上のラベルが付いたボトルが描かれた1905年のファウンテンサービングトレイ。 この19世紀初期の広告制作物にボトルが描かれているのは、ボトル入りコカコーラの市場拡大に対する企業の認識を示しているという点で重要です。 The 1905 fountain serving tray depicts a bottle with a label on the prop on which Miss Nordica is resting her arm. The existence of a bottle in this early advertising piece is significant in that it presented the Company's awareness of the growing market for bottled Coca-Cola.
もう1つは、無料ドリンククーポンを含むいくつかの全国的な宣伝物に掲載された広告です。この例では、コカコーラが入ったグラスがリリアンノルディカと一緒に描かれています。 The other is an advertisement which was featured in several national publications that included a free drink coupon. In this example, a glass of Coca-Cola is reflected alongside Lillian Nordica.
リリアンノルディカ、コカコーラの広告アートに起用された2代目のセレブ。1904年のカレンダートップやエンボスブックマークといった広告制作物に使われた彼女のオリジナル映像です。 Lillian Nordica, the second celebrity used in advertising art for Coca-Cola. Here she is shown in the exact pose when which was used to produce artwork for the 1904 calendar top and an embossed bookmark.
コカコーラカンパニーの最初の営業担当者は1890年代に雇用されました。 彼らの仕事は、広告サイン、金属製のサービングトレイ、ファンシーなグラスホルダー、ソーダファウンテン用のエッチングを施したグラスを配布することでした。そうしてパッケージの革新は、コカコーラの初期のブランディングキャンペーンを示しています。 The first sales representatives for the Coca-Cola Company were employed in the 1890s. Their responsibilities were distributing advertising signs, metal serving tray, fancy glass holders, and etched glasses to soda fountains. Such packaging innovations demonstrated an early branding campaign for Coca-Cola.
ソーダファウンテンのグラスとグラスホルダー ファンシーなグラスホルダーとソーダファウンテン用のグラス fancy glass holders and etched glasses to soda fountains
ブリキのサービングトレイ Metal serving tray
ソーダファウンテンの情景 20世紀を迎えると同時に、コカコーラは主要な全国誌にカラフルな広告を掲載するという広告プログラムを開始しました。最もグラフィカルに訴求効果があった初期の広告の一つは、男性や女性や子供たちがグラスに注がれたコカコーラを楽しんでいるファンシーなソーダファウンテンの情景を描いたものです。 Just after the turn century, The Coca-Cola began a major advertising program of placing colorful advertisements in major national magazines. One of the most graphically appealing early ads is this scene which features a fancy soda fountain where a man, women, and children are enjoying glasses of Coca-Cola.
時代の変化が見える二つの広告 この興味深い広告は時代の変化を示しています。最初のはクリスチャンヘラルドが1905年に発行したもので、リフレッシュメントスタンドの前に停車した自動車に乗った若者のグループがグラスに入ったコカ・コーラを給仕されている様子を載せています。二つめの広告は、1年後の1906年、カントリーライフインアメリカに掲載されました。自動車の広告とは対照的に、この画像では、馬車に乗った若い女性がグラスに入ったコカコーラを給仕されています。 These interesting ads provide an indication of changing times. The first, issued in 1905 in The Christian Herald, reflects a group of young people in a motorized vehicle stopped in front of a refreshment stand where they are being served glassed of Coca-Cola. The second ad was placed a year later in Country Life in America. In contrast to the ad with the automobile, this image features a young woman in a horse-drawn carriage being served a glass of Coca-Cola.
1905年 1906年 1904年と1905年にノルディカがコカコーラガールとして登場した後、社は戦略を変更しました。おそらく、商品を宣伝するのに、もはや有名人のイメージは不必要だと判断して、社は匿名の若い女性のイメージを販促物に挿入するという伝統的手法を始めました。彼女らは1905年から1909年まで、カレンダー、看板、サービングトレイ、その他のアイテムを飾りました。その他のコンセプトには、コカコーラと、今ではアメリカで最も人気のあるスポーツである野球とをリンクさせる雑誌広告や、「グレートな国民的娯楽にはグレートな国民的コカコーラ」などのスローガンの使用が含まれていました。
After Nordica’s appearance as the Coca-Cola Girl in 1904 and 1905, the Company changed strategies. Perhaps deciding that it no longer needed a celebrity's image to promote its product, the firm began a tradition of using images of anonymous young women to illustrate its promotional material. From 1905 to 1909, they graced calendars, signs, serving trays, and other items. Other concepts included magazine ads associating Coca-Cola with baseball-by now the most popular sport in America-and using slogans such as "The Great National Drink with The Great National Pastime"
1906年の雑誌掲載宣伝広告は、さまざまなシーンの若者を見せています。 Promotional advertising in magazines during 1906 shows young people in different scenes.
ほとんどの場合、広告イメージの焦点は、コカコーラガールたちが楽しく活動しているのに合わせている。広告のメッセージは「コカコーラを飲むのは愉快てファッショナブル」 Most frequently the central focus of advertising imagery, the Coca-Cola Girls reflected in these two ads are involved in pleasant activities. The message was clear: drinking Coca-Cola was fashionable in addition to being enjoyable.
1907年 1900年代初頭には、野球がアメリカのメジャースポーツとして台頭しました。この広告は1907年のコリアーズウィークリーに掲載され、コカコーラを「グレートなナショナルゲームにはグレートなナショナルドリンクを」と宣伝しました。 By the early 1900s, baseball had emerged as a major sport in America. This advertisement was featured in Collier's Weekly in 1907 and touted Coca-Cola as "The Great National Drink at The Great National Games."
エムケイコンサルティングUSA ジェミー・スペンサー