一目惚れEP44 ✨ プロポーズ
歌い終えた彼を「私の息子、私の息子」と何度も言いながら泣きながら抱きしめていた母。美しいお母様の愛情を知らず、物心ついた時からお父様のスパルタ教育で育ち、15歳から異国へ行き、たった一人で私たちには想像できない恐怖や苦しみや寂しさや悲しみを耐えて乗り越えて生き抜いた晃さんが愛おしくて仕方なかったのだろう。父親は穏やかに微笑んで泣きながら二人を見つめていた。
晃、生きようね。もう一人じゃないよ。危ないことはしないでね。 彼は目に一杯涙をためて一生懸命微笑みながら私を見つめて「ありがとう」とつぶやいた。私も一生懸命微笑みながら彼を見つめて「ありがとう」とつぶやいた。
晃さん、生まれてくれてありがとう、生きていてくれてありがとう、出会ってくれてありがとう、そして留美を愛してくれてありがとう。天国のお父様お母様、どうかご安心ください、晃はもう一人じゃありません。どうか私たちをお守りください。
29. März 2023 Rumi♡
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