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相手に気持ちを伝えるために使ってはいけない言葉

by エムケイコンサルティング  安西光子

誤った敬語は あなたの失礼を伝えてしまう

人間という動物が他の動物とちがうのは、言葉を話したり書いたりできることでございます。

言葉とは「意味を表すために口で言ったり字に書いたりしたもの」となっております。

話すことによって、聞き手に何かを伝え、書くことによって、読み手に何かを伝えるためのものです。

人と人との伝達方法は、電話が登場するまでは手紙や葉書や電報でございましたから書くのが日常でございました。電話が登場いたしますと話すのが日常になりました。そうして、今はSNSの登場で話したり書いたりするのが日常になっております。

とても便利になったと思いきや「伝えたいことが伝わらなくて困った」とか「お客様に失礼なメールを送って上司に𠮟られた」というお話をよくお聞きします。その多くは若い世代の方々の失敗談でございます。

方々の失敗の原因は伝えてはいけない言葉を使ったことでございます。とくに、書いて伝える場合、伝えてはいけない言葉が視覚として相手に認識されてしまいます。日本語には敬語というものがございます。上司やお客様に敬語を使えなければ、伝えるお相手によっては、あなた様の「お相手に対する失礼」が伝わってしまいます。


日常的に使っている間違った敬語使い

以下は全て誤った敬語でございます。依頼を受けて、私どもが行う企業の従業員教育時に多い誤った敬語使いの一例でございます。正しい敬語をご存じでしょうか。正しい敬語をお使いになれば、あなた様のお言葉が、しっかりとお相手に伝わるはずでございます。

いかが思われますか?話しても書いても、それがお相手に伝わるためには伝えてはいけない言葉があるというお話でございます。

わかりました

ご都合はどうですか?

伝えておきます

ご苦労様でした

とんでもありません

お世話様です

いま、いいでしょうか

来てもらえませんか

お会いしたいのですが

ぜひ

おわかりでしょうか

ちょっとおたずねしたいのですが

何時にしましょうか

何にいたしますか

来ていただくのは何時ごろになりますか

○○さんはおられますか

いつ帰ってまいられますか

社長がよろしくとおっしゃってました

どういうご用件でしょうか

お名前を頂戴できますか

お座りになってお待ちください

お待たせしてすみません

お客様をお連れしました

どうも申しわけございません

お休みさせてください

ご利用できます

お教えします

うちでは

また電話します

伝言を伝えてもらえますか

もう一度おっしゃってください

○○はお休みをとっています

了解しました

お料理が冷めないうちに(結婚披露宴)

ご愁傷さまです


誤った敬語と正しい敬語

わかりました ⇒ 承知しました

ご都合はどうですか ⇒ ご都合はいかがでしょうか

伝えておきます ⇒ 申し伝えます

ご苦労様でした ⇒ お疲れ様でした

とんでもありません ⇒ どんでもないことです

お世話様です ⇒ お世話になっております

いま、いいでしょうか ⇒ いま、よろしいでしょうか

来てもらえませんか ⇒ おいでいただけませんでしょうか

お会いしたいのですが ⇒ お目にかかりたいのですが

ぜひ ⇒ さしつかえなければ

おわかりでしょうか ⇒ ご理解いただけましたでしょうか

ちょっとおたずねしたいのですが ⇒ 少々お伺いしたいのですが

何時にしましょうか ⇒ 何時にいたしましょうか

何にいたしますか ⇒ 何になさいますか

来ていただくのは何時ごろになりますか ⇒ おいでいただくのは何時ごろになりますか

○○さんはおられますか ⇒ ○○さんはいらっしゃいますか

いつ帰ってまいられますか ⇒ いつお帰りになりますか

社長がよろしくとおっしゃってました ⇒ 社長の○○がよろしくと申しておりました

どういうご用件でしょうか ⇒ よろしければご用件を承ります

お名前を頂戴できますか ⇒ お名前をうかがってもよろしいでしょうか

お座りになってお待ちください ⇒ お掛けになってお待ちください

お待たせしてすみません ⇒ お待たせして失礼いたしました

お客様をお連れしました ⇒ お客様をご案内しました

どうも申しわけございません ⇒ まことに申しわけございません

お休みさせてください ⇒ 休ませていただきたいのですが

ご利用できます ⇒ ご利用になれます

お教えします ⇒ ご説明します

うちでは ⇒ 私どもでは

また電話します ⇒ またお電話させていただきます

伝言を伝えてもらえますか ⇒ 伝言をお願いしたいのですが

もう一度おっしゃってください ⇒ もう一度おっしゃっていただけませんか

○○はお休みをとっています ⇒ ○○は休みをいただいております

了解しました ⇒ かしこまりました

お料理が冷めないうちに(結婚披露宴) ⇒ お料理が温かいうちに

ご愁傷さまです ⇒ このたびはご愁傷さまでございます


ご理解いただけましたでしょうか。ご参考になれば幸いです。

エムケイコンサルティング 光子