競合他社を知り尽くす!競合他社を特定してビジネスを強化する方法
はじめに
20年超えに渡り、中小企業のコンサルをしてきて、疑問に思うことがあります。
どうして、いつまでも中小零細から脱皮できないのか?ということです。
もちろん、大きくなればいい、というものではないので、決して規模を追う、ということではありません。
経営の中身の問題で、創業時の社長が頑張っている◯◯社長商店のママから脱皮できないことを、疑問に思っています。
その中身のレベルは千差万別で、一概には言えませんが、売上の伸びの割に現場は忙しく、従業員の定着率の悪さにつながっていたり、そもそも売上がなかなか上がらなかったり、、、それらがなかなか変わっていかない現実、、、、ということが往々にして直面します。
問題は沢山あると思いますが、自分たちの”強み”を認識できてないところが多いのではないかと思います。
きっと創業時には、社長のアイディア、行動力で強みを発揮できていたことが、時間と共に売上もそこそこ安定してきたのに伴い、日々のルーチンワークに戻ってしまい、”強み”が埋没していっているのではないかと思います。
そこで、競合他社を理解し、その動向を把握することで、何が自分たちの強みなのか?をはっきりさせるきっかけを掴みましょう。
まずは、競合他社を特定し、主要競合企業リストを作成する方法を詳しく案内して、自社の競争力を強化を図りましょう!
1. 競合他社を特定する理由
競合他社の特定は、自社の戦略を効果的に立てるための基盤です。
以下の理由から、競合他社の特定が重要です:
自社の競争の源泉=強みを発見:競争相手との商品、サービスの差異を明らかにして、自らの強みを発揮できるポイントを掴みます。
戦略的意思決定の支援:市場動向を把握し、競争戦略を立てやすくなります。
ビジネスチャンスの発見:競合の動きを知ることで、新たな機会を見つけることができます。
リスク管理の強化:競合の動向を監視することで、潜在的なリスクを早期に察知し、対応できます。
2. 競合他社の定義
競合他社とは、自社と同じ市場で同様の製品やサービスを提供し、顧客を奪い合う存在です。
競合他社は以下の3種類に分類されます:
直接競合:同一の市場で同様の商品・サービスを提供する企業。
間接競合:異なる市場だが、同様の顧客ニーズを満たす企業。
代替競合:全く異なる方法で同様の問題を解決する企業。
3. 主要競合企業リストの作成方法
3-1. 業界リサーチ
業界リサーチは、競合他社を特定するための基本です。
以下の手法を使って情報を収集しましょう:
オンライン検索:Googleや業界特化の検索エンジンを使用し、キーワードで競合他社を探す。
業界レポート:市場調査会社が提供する業界レポートを参考にする。
ビジネスネットワーク:LinkedInなどのビジネスSNSを活用し、競合他社の動向をチェックする。
特定商圏で商売を行っている場合は、この様な手間をかけずとも、周遊することでリストアップできることでしょう。
3-2. 顧客フィードバック
顧客は、自社と競合他社の両方をよく知る貴重な情報源です。以下の方法で顧客からフィードバックを収集しましょう:
アンケート調査:顧客に対して、競合他社についての意見を尋ねるアンケートを実施。
カスタマーレビュー:オンラインのカスタマーレビューを分析し、競合他社の強みと弱みを把握する。
3-3. 社内データの活用
自社の営業チームやカスタマーサポート部門は、競合他社に関する情報を多く持っています。以下の方法で社内データを活用しましょう:
営業レポート:営業チームから競合他社に関する報告を定期的に収集。
サポート記録:カスタマーサポート部門の記録から、競合他社に関する顧客の問い合わせ内容を分析。
3-4. 業界イベントへの参加
業界イベントや展示会は、競合他社の情報を収集する絶好の機会です。以下のポイントを押さえましょう:
展示会のブース訪問:競合他社のブースを訪れ、直接情報を収集する。
セミナーやワークショップの参加:業界の最新動向や競合他社の戦略を学ぶ。
4. 主要競合企業リストの活用方法
リストが完成したら、それをどのように活用するかが重要です。以下のステップでリストを有効に活用しましょう:
・競合分析レポートの作成:収集した情報を整理し、競合分析レポートを作成。
レポートには、次のものを含めるといいでしょう。
- 製品・サービス:提供している製品やサービスの特徴。
- 価格戦略:価格設定やディスカウント戦略。
- マーケティング戦略:広告キャンペーンやプロモーション活動。
- 財務状況:売上高や利益率などの財務指標。
- 強みと弱み:SWOT分析を用いて競合の強みと弱みを明確化。
戦略会議の実施:競合分析レポートを基に、経営陣で戦略会議を行い、今後の方向性を決定。
継続的なモニタリング:競合他社の動向を定期的にチェックし、リストをアップデート。
まとめ
競合他社の特定とリストの作成は、自社の競争力を高めるために欠かせないプロセスです。
競合との差がはっきりすれば、お客様に自社は何が売りか、はっきりするはずです。
自社の売り、つまり、強みです。
今回紹介した方法を活用し、自社のポジションを強化してください。
強みを活かして、事業を強くしていきましょう!
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