グラフィックファシリテーションを行う【実践課題vol.2前編】
本noteの趣旨について
初めまして、こんにちは、たまちゃんと申します。現在グラフィックファシリテーションのプロフェッショナルになるために、日々修行中です!本noteは、自己内省のために日々の気づきを書き留めています。また、プロになるまでの過程を記録していくことで「自分もプロを目指したい、だけど大丈夫かなぁ」と不安に思う方の参考にればと考えています。
前回の更新から大分空いてしまいましたが、実践についてレポートを綴っていきます。
今回は長いので、前編と後編に分けます。
実践の場について
2018年10月から月1回のペースで“小金井子育て・子育ちネットワーク協議会”主催のプロジェクトにグラフィックファシリテーションで関わらせていただいております。プロジェクト名は「子どもの放課後を本気(まじ)で考える」です。全5回を通して市民、市議会議員、市民団体、市の職員で、文字通り小金井市の「子どもたちの放課後」を大人が日曜日の昼に本気で対話をする場です。僕の子どもも小金井っ子であと2年で小学生なので、地縁と、我が子のためにという想いから事務局に連絡して仲間に入れていただきました!
そして、いきなりプロジェクト3回目のレポートなのですが、詳細などは協議会の方がいつか記事にされると思いますので、あくまでグラフィックファシリテーションの観点を中心に綴っていきます。
誠実で思いのある場づくり
今回の対話の場には4名の小学4年生を迎えて、20〜30名で対話を行いました。さらっと書きましたが、個人的にとても誠実な場づくりだなと思いました。なぜなら、2回目の対話の最後に、「そういえば当事者(子ども)が不在だな」の声を協議会の方が真摯に向き合い、子どもを話し合い(しかも対話)にいれることをアレンジしたからです。まさにユーザーセンタードデザイン!
子どもを通して自分の時代を思い出す
今回のテーマは「ボクらの望む放課後」です。子どもたちに、今の放課後の過ごし方や何を感じているかを語ってもらい、課題やニーズを探ろうという意図でした。でも、序盤では、話しが脱線しまくったり、思ったよりも子どもから課題感が出なかったりがつづきました。なかなかドライブしないなと思いつつ、それでも彼らの歩幅にあわせ、大人が真剣に聞く、僕描く、参加者・事務局がフォローするを繰り返しました。ふと、「あれ、ボクらのらって大人になってしまった僕らも含まれるじゃん」っていうことが場に降りてきました。早速、大人の参加者に当時の放課後も聞いてみました。子どもの話しが呼び水となり、そのトピックに重なり、嬉しそうにそれぞれの過去を話し出します。書いてる僕も「あー、コックリさんやったなー」とか共感しつつカキカキ。
その後、予定していたタイムラインを手放し、全体で振り返りに突入しました。すると、参加者が模造紙の上から差分を見つけます。「自分たちの頃は大人に知られない空間、場所があったんだなー」とか、「今の子、悪いことやれてるんだろうか?」とか、参加者が対話の場で構造を見つけにいく瞬間です。やっぱり現場は生もので、自分に意識が向かないように、じっと場を信じ待つことって大切だなーとしみじみ思いました。
次回について
次回は後編です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
※グラフィック小金井子育て・子育ちネットワーク協議会の了承を得て載せています。二次利用は禁止です。
小金井子育て・子育ちネットワーク協議会は小金井市内で、子育てや子どもに関わる活動をしている多くの市民団体と、関係機関等が、ゆるやかにつながり連携し、いろいろな事業を行って、小金井の子育て・子育ちを応援していくために、平成23年8月2日に設立された協議会です。 「脱・孤育て、孤育ち~地域で子どもを育む取組み~」をミッションとして、小金井子育てパートナーシップの宣言子育て支援サイトの運営子育て・子育ちに関する講演会・学習会等の開催などの事業を行っています。
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