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Wylie Hopkins 『On The Way Out』 (2022)
6/10
★★★★★★☆☆☆☆
爽やかミュージック。ジトジトした雨が上がり、アスファルトの路面がキラキラ輝く。ちょっと出かけてみよう。きっと何か素敵なことが待ってる。そんな感じの音楽。
サウンドは、宅録バージョンのJames Iha『Look To The Sky』というイメージが最初に浮かんだ。アコギの快活なストローク、タイトな8ビート、柔らかいエレキギターが、リスナーを陽光の下へ連れ出す。
次に浮かんだのは、No Romeのデビュー作にこっちの作風を求めてた人が多いのかも、ということ。多分こっちの方がオシャレで聴きやすくてNo Romeに求めてたものはこれだよ!と思う人も多いかもしれない。奇しくも両作とも27分。
The 1975のMattew Healeyがサラッとしたソロデビュー作を出したらこんな感じになるかもしれない。このWylie、Mattewと声もメロディセンスも似ている。The 1975の新作を待ち焦がれている人には、この作品が慰めになるかもしれない。
色々調べても情報が全く無いが、作品のクオリティは相当高い。すぐに相当の人気が出ると思う。次のシングルがDirty Hitから出ても驚かない。ルックスも何だか素朴な感じで良い。
どの曲も同じくらい良い。後半も全く息切れせず良い曲尽くし。27分なのであっという間。すぐにリプレイ。