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地方のスモールビジネス備忘録。好き嫌い以前の問題?コンサルの定義。


コンサルタントと聞いて胡散臭い、怪しい感じる方もいれば、頼れるパートナーというイメージの方もいるかと思います。

受け取る側によってイメージがマチマチなため、特に初対面の方に伝える言葉としてはリスクが高いですし、場合によってはそもそも伝える側がコンサルタントという言葉の定義をしないまま使ってしまっている場合もあるかもしれません。

コンサルタントを単なる言葉として捉えた場合、この言葉自体が持っている概念がポジティブなのか、ネガティブなのかについて、社会的な共通認識が無い状態だと言えます。

そのため、共通認識が無い状態の相手や、脈絡が不明な中でいきなり経営コンサルタントのような言葉を使ってしまうと、言葉を受け取った側に解釈を委ねることになり、伝える側としては意図した形で伝わらないことがあります。

そもそもコンサルタントの定義は?

そこで、コンサルタントという言葉を広辞苑(第六版)で引いてみると。。。

- コンサルタント
一定の事柄について相談・助言・指導を行う専門家。


コンサルタントは相談などの「専門家」とのことなので、専門家という言葉も調べてみます。。。

- 専門家
ある学問分野や事柄などを専門に研究・担当し、それに精通している人。


コンサルタントという言葉は外来語なので、次に英語での意味も調べてみたいと思います。英語の辞書(ロングマン英英辞典オンライン)だと。。。

- Consultant
someone whose job is to give advice on a particular subject.
- job
the regular paid work that you do for an employer.


日本語と英語の違いで面白いと感じたのは、日本語のコンサルタントでは「専門家」と表現しているのに対して、英語のconsultantでは「job」と表現していることです。

どういうことかというと、もともと英語ではjob=職業、つまり社会的な「機能」として定義しているのに対して、日本語では専門家、つまり社会的な「権威」というニュアンスが含まれており、定義が微妙に異なっています。

英語でconsultantと称することの意味は、その人がコンサルタントという職業として、仕事を請け負っているということを対外的に表現するに過ぎません。

一方で日本語でコンサルタントと称する場合は、その人がコンサルタントを職業としているかどうかに関わらず、その事柄に精通している専門家である、と対外的に表現することになります。

そのため、コンサルタントという職業でありながらコンサルタントと称することに違和感を感じている方もあるかと思いますし、一方でコンサルタントと称することで自分に権威付けをするという利用方法もあるのかなと思います。

このように、日本語でのコンサルタントという言葉はそもそもフラットな概念ではなく、怪しいとか胡散臭いとか思われてしまう概念が内包されてしまっている言葉なのかなと、調べてみて感じました。

真面目にコンサルタント業を行っている方からすると、ネガティブなイメージを払拭する手間がかかって迷惑な話かなとも思います。

社会的な共通認識でいうと、例えばRIZAPのように外部からのアドバイスやサポートを活用して自分の目標を達成することに対する感覚はフラットになってきているのではと感じています。

優良なコンサルティングサービスに触れる機会が増えてフラットな感覚が広まっていくことで、コンサルタントという言葉が内包する権威付けがそもそも意味を成さなくなっていく。そして純粋にサービスの価値という基準で判断されるようになっていくのかなと思いますし、そのような感覚と在り方が、これからコンサルティング的なサービスを提供する側にとっても大事なのかもしれません。

以上、地方のスモールビジネス備忘録でした。

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