女仕事からガンディー までの連想ゲーム
数千年前の生活の話から
→男仕事・女仕事ってあるよね?
→日本で「機織」,西洋で「糸紡ぎ」ってどうして?
『ガイドブック 日本の民話』(日本民話の会,講談社)と『ガイドブック 世界の民話』(日本民話の会,講談社)の索引を調べると,日本では「機織」,世界では「糸紡ぎ」がキーワードとなっていて解説がある.
→日本では紡ぐ必要がなかった?「綿」「羊」っていつ日本にきた?
→・日本の昔話に「羊」は出てこない.献上品としては入っているが,産業としては明治期に軍需目的で北海道・東北で飼育チャレンジ(札幌羊ヶ丘など)したらしい.
・「綿」は戦国時代あたりから日本で栽培される.福島辺りが北限.(オーガニックコットンを福島から! 地域課題を解決する農業で復興)
・アイヌ や東北の「つぎはぎ」で大切に使うという文化?
・岩手の昔話「オシラサマ」では蚕の飼い方を説明されている.
・時代と衣服技術の歴史の確認が必要なのは「山姥の糸紡ぎ」という昔話.「娘が糸より車」を用いて麻糸を紡いでいる.(「麻糸」って最初っから糸じゃない?ん?)
→でもまあ,基本,日本では絹糸か植物のツルなどを叩きほぐした繊維!日本では「紡ぐ」ではなく「織る」のだ!!
→世界的にはどうなのよ?聖書でも「迷える仔羊」という表現は普通にある.羊毛ならば「紡いで」からの「機織」だ.西洋人は「紡ぐ」のだ!!(KHM14「糸くり三人女」)
→じゃあ,木綿はどこに?なるほどインドだ.西洋に「木になる羊」とかいう都市伝説(絵が面白い)が伝えられている.綿花の事だ.
→大航海時代でやっと,西洋人は「木綿」を知る.インドを手中に入れたイギリスはインドの木綿の布(キャラコ)を輸入する!
→英国内,人々は「木綿の服最高!」という事に気付き需要は高い.しかし,ウール組合と輸入業者の対立云々(勉強不足).
→キャラコではなく,綿花を輸入して英国内で布にしちゃえ!!大量に作って大量に売れる!!
→産業革命.技術の進歩!(対岸の国フランスが経済低迷→フランス革命!)
→インドはキャラコではなく原材料の綿花を輸出.英国で機械織りされたキャラコを輸入.インドの文化衣装の生地キャラコは家内制手工業で作る.文化的・経済的にイギリスに搾取される現実.
→インド独立の機運→インド人が高等教育を受ける選択肢の一つはイギリス.そして,南アフリカもイギリスの植民地.
→ガンディー はイギリスで学び(最初は名誉イギリス 人の感覚で生活したらしい),南アで仕事をし人種差別を実体験.
→ガンディー ,インドの独立を目指す.キャラコを着て,糸巻きぐるまを持ち歩く!!!
*生活,文化,技術,人権,様々なものが入り混じった雑談・連想ゲームでした.