ああ,オザケンかぁ
Macの音楽をランダム再生していたら,小沢健二の「ドアをノックするのは誰だ?」が聞こえてきた.エルビス・プレスリー,ビートルズ,ポール・アンカ,サイモン&ガーファンクル…50-60年代洋楽中心のラインナップの中で,ちょっと異色.
小沢健二の父親は小澤俊夫.ドイツ語学者だが,グリム童話を発端として昔話に関しては世界的な研究者.昔話に関する基本的な知識は彼のラジオ番組,書籍を通して学ばせてもらった.そこで得た知識は民俗学や文化人類学の書籍を読み解く際に役に立っている.
母親は臨床心理学者の小沢牧子.共著の『「心のノート」を読み解く』では河合隼雄に対して異議を延べ,『「心の専門家」はいらない』では日本国内の心理学会の分裂騒動を通して,心理職の限界を示している.僕が感じている「一般人が持っている心理職への盲目的な信頼」に対する違和感をうまく言い表してくれていた.
お婆さんはクリスチャンで教会に通っていたから,父親の小澤俊夫の兄弟(一人は小澤征爾)が賛美歌などの合唱を楽しんだ.
オザケンの曲が流れてくると,そんなことが0.3秒ほどでフワッと思い出される.