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第11週|やっぱりよかった派遣前訓練

こんにちは!次郎です。
JICA海外協力隊の24年度2次隊として、ジンバブエで活動しています。
(自己紹介はこちら

ジンバブエに着いた昨年11月26日から、昨日で80日がたちました。
これで派遣前訓練*より長い時間、ここにいることになります。
*二本松または駒ケ根で73日程度、協力隊員としての姿勢や知識等を養う合宿形式の訓練。

ジンバブエでしばらく暮らしてみて、派遣前訓練の大切さを改めて実感しています。
そこで今回は、私(次郎)が今だから思う、派遣前訓練で得られたものを紹介します!


■ 現地で活きる語学力

まず役に立っていると思うのは、語学力です。
派遣前訓練では、語学に大半の時間を割くことになります。
講座だけでも半日分を週5日、加えて毎回課題が出されるので自習必須です。

それだけ時間をかけるので、訓練が終わるころには、どの訓練生もある程度話せるようになっていました。
一対一の日常会話なら何とかできるぐらいでしょうか。

とはいえ、任国で使いこなせるかと言われるとまだまだです。(大半の隊員)
訓練で英語やフランス語を学んでも、派遣される地域では現地語の方がメジャーなこともよくあります。←私のジンバブエはこれ

二本松訓練所の朝焼け

それでも、語学訓練はしっかり受けてよかったと思います。
派遣先で会話が聞き取れないとしても、自分が伝えたいことを伝えられるだけで、ストレスはだいぶ小さくなります。

現地語がメジャーだとしても、カウンターパートと言葉で信頼関係を築くために英語やフランス語は重要です。
協力隊員と直接関わるような人たちは、複数の言語を使えることが多いので。

また、訓練所で教わった言語習得のコツも、任国で役に立っています。
例えば、言語学の考え方や自習の方法を、経験豊富な講師が紹介してくれました。
ジンバブエでも現地語(ショナ)を勉強し続ける今、とても助かっています。

■ 制約がある生活への慣れ

派遣前訓練では、任国での隊員生活も想定して、いくつもの制約があります。
私(次郎)がいた二本松訓練所だと、例えばこんな感じでした↓

  • 原則22:30までに帰所、以降翌朝まで居室待機

  • 食事は所定時間内に食堂で、昼夜日替わり・朝ローテで変更不可

  • 大浴場・トイレ・洗濯機が共同

入所前の自由な一人暮らしに比べると、なんて厳しい生活なんだと思いました。

ただ、任国での生活の厳しさは想像以上でした。
ジンバブエで配属先の大学宿舎に住んでいる私の場合、

  • 日没18時頃までに帰宿(門限は21時だが番犬が放たれるので早め推奨)

  • 食事は所定時間内に学食で、毎日サザ*。自炊困難(停電で冷蔵庫が使えず、食料のあるスーパーは構外のため)

  • シャワー(水のみ)・トイレが共同、洗面所は10部屋で1つ
    *ジンバブエの国民食。もうだいぶ慣れ、食べない日は物足りなく感じます。

ある日の学食サザ(左の白い塊)と豆

毎日バランスの良い食事が出て、温かいお風呂もあり、何より安全な訓練所は恵まれていました。
ジンバブエも今は住めば都ですが、スムーズに適応できたのは訓練所での生活があったからだと感じます。

■ これからも大事にしたいと思っているもの

いろいろ得られた派遣前訓練ですが、これからもっと大事にしていきたいものもあります。

一つ目は、人のつながりです。
訓練生活を共にした同期隊員とは、今でもLINEや電話をしています。
元気をもらえるのはもちろん、活動の悩みや気付きを共有できる仲間です。

訓練所のスタッフや語学講師の方々とも、連絡を取り合っています。
今はまだ近況報告程度ですが、活動を進めて、頂いたアドバイスが活きる場面を作っていきたいと思います。

二つ目は、国際協力の知見です。
派遣前訓練では、局長・所長講話や課題別講座など、国際協力の視点や手法を学ぶ機会が設けられています。
今までできなかったこれらの講座の復習をしつつ、活動で具体的な経験も積んで理解を深めていけたらと思っています。
また「経営管理」隊員として、国際協力で求められるビジネススキルを整理するのも帰国するまでの目標です。

派遣前訓練は終わってしまいましたが、任国での活動が始まった今、得たものの大きさをより一層感じています。
これからも振り返りながら、難しいことも乗り越えていけたらと思います。

それでは、Toonana! (ショナ語で"See you again!")

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