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第9週|ジンバブエで乗り合いバス「コンビ」にのる

こんにちは!次郎です。
JICA海外協力隊の24年度2次隊「経営管理」隊員として、昨年11月からジンバブエで活動しています。
(自己紹介はこちら

首都のハラレから、私の配属先があるムタレに戻ってきました。
ジンバブエの街中を安く移動するには、乗り合いバス「コンビ(Kombi)」が欠かせません。

今回は、このコンビについて紹介します!


■ コンビの乗り方

バス停は無いので、走っているコンビを呼び止めます
交通量の多い道端で待っていれば、コンビに乗っているガイド役(たいてい若い男性)から声を掛けられるはずです。
外国人はなおさら。お金持ちに思われるからでしょうか。

バスターミナルのような場所はあっても、ある程度人が乗らないとコンビは発車してくれません。
なので、既に人が乗り始めたコンビに乗るか、目的地へ歩き出してから同じ方向に走っているコンビを捕まえるのがおススメです。

ムタレにあるコンビターミナル

乗る前には、自分の目的地に行くかガイドに確認します
コンビを走らせながらガイドが目的地を叫びますが、聞き取れないことも多いので。
それぞれ何となく縄張りがあり、決まったルートを走っているみたいです。

乗った後、ガイドから催促されたらお金を払います。
ハラレなどの大都市だと1USドル、ムタレなどの地方都市だと50セントぐらいで、ルート内ならどこへでも行けます。
(ジンバブエではセントが流通しておらず、50セント=20ジンバブエドルで払うことが多いです)

外国人はぼったくられがちなので、他の乗客がいくら払っているのかを見てから払うのが安全です。
お釣りをごまかされないよう、なるべくぴったりで払います。
もし無ければ、近くの乗客に相談してぴったりのお金をもらってから、二人分合わせて払ったりします。

■ コンビの乗り心地

補助席も含めて約3人がけのシート一列に、4~5人で乗ります。
一台で最大20人ほど乗り、すし詰め状態。他人と近いのはちょっと…という方は我慢が必要です。

コンビの車内(まだ乗ります)

最大時速60~70kmで走るので、窓が無い助手席だと少し怖いかもしれません。

コンビの助手席からの眺め

多くの運転手やガイドは、乗客全員の目的地を覚えています。
もし目的地が近づいても停まる気配がなければ、大声でリマインドしましょう。

コンビが停まってから降ります。
荷物が多いと、ジンバブエの人たちは親切なので、運ぶのを手伝ってくれます。
その時は、”Maita basa.”(ショナ語で”Thank you.”)です。

■ コンビが広まった背景

日本ではまず見かけないので、初めてコンビに乗ったときは新鮮でした。
普及した背景を何となく考えてみます。

まず供給サイドでは、参入障壁が低い点がありそうです。
車一つでビジネスを始められます。
実際「日本の中古車で一緒に、コンビビジネスを始めよう!儲かるから!」とよく持ち掛けられます。

需要サイドでは、庶民向けの短・中距離交通手段で競合がいない点がありそうです。
ジンバブエの街中には電車や路線バスが無く、タクシーは割高なので。
このあたりのホワイトスペースをうまく満たすのが、コンビなのではと感じました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、Toonana! (ショナ語で"See you again!")

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