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栗原ひろみピアノリサイタル~ロシア室内楽の大曲とともに~(2019/10/5)

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『栗原ひろみピアノリサイタル~ロシア室内楽の大曲とともに~』に伺いました。(2019/10/5@Hakuju Hall)

関西・東京・北海道を中心に活動を広げている、ピアニスト栗原ひろみさんの室内楽演奏を中心としたピアノリサイタルです。栗原さんはワルシャワにてポーランドショパン協会よりディプロマを授与されています。

プログラム前半はJ.S.バッハ『半音階的幻想曲とフーガ』、ラフマニノフ『プレリュード Op.23-4, Op.3-2』がまず演奏されました。様々な光が放たれるかのようなバッハ、沈痛な響きのラフマニノフに引き込まれました。前半最後の曲はラフマニノフのピアノ三重奏曲『悲しみの三重奏曲』ではヴァイオリンの海田仁美さんと京都市交響楽団のチェリスト、渡邉正和さんが加わり、ラフマニノフが19歳の時に作曲された多彩な響きがホールを満たしました。

後半は50分を要するチャイコフスキーの大作、ピアノ三重奏曲『偉大な芸術家の思い出』が演奏されました。前半のプログラムからつながる"悲しみ"がこの曲の演奏でさらに凝縮され、続く第2楽章でその思いが熱情に変化していき、高揚へと変わる様が感動的でした!なお、前半最後に演奏されたラフマニノフの『悲しみの三重奏曲』はこのチャイコフスキーの曲にインスパイアされたとも言われており、前後半に分けて聴くことができとても貴重な体験となりました!

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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