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和の音、和の声、和の心 其ノ二十(2019/10/31)

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『和の音、和の声、和の心 其ノ二十』に伺いました。(2019/10/31@ムジカーザ)

“和の音、和の声、和の心”は歌手で琵琶奏者の坂田美子さん、尺八奏者の坂田梁山さん、 箏奏者の稲葉美和さんによる日本語の言葉の美しさ、発声の美しさ、そして和楽器(琵琶・尺八・箏)の音色の美しさを現代に伝えるシリーズです。古典の語り物を現代的にアレンジしたもの、あるいはクラシック、ポップス、ジャズをアレンジしたものなど、ジャンルは多岐に渡ります。今回は記念すべきシリーズ20回目ということで過去取り上げたプログラムからリクエストの多かった曲、壇ノ浦(栃木惟孝作詞 坂田美子作曲)、 春の海(宮城道雄作曲)、 猫に小判(溝入敬三作詞作曲)、 ひたすらに(小椋佳作詞作曲)、 アベマリア(グノー作曲)、 新日本紀行再び(坂田美子作詞 冨田勲作曲)、 シブリメドレーという変化と楽しみにあふれた構成でした。

1曲目の「春の海」では稲葉美和さんの筝に導かれ、坂田梁山さんの尺八がその調べに乗り、瞬く間に場を支配し、和楽器の魅力に引き込まれました。続く「壇ノ浦」は平家物語の安徳天皇入水の切迫した場面が描写された曲ですが、坂田美子さんの語り、琵琶の響きによりこの情景が目に浮かぶようでした。筝と坂田梁山さんの尺八によるモダンな感覚のサマータイム、坂田美子さんの美しい歌声に清澄な光を感じたアヴェ・マリア、稲葉美和さん”芸”が冴えた「猫に小判」、最後のジブリメドレーに至るまでどどれもが強く印象に残る感動的な演奏でした!

会場では今年1月のライブ録音の紹介がありました。この世界観が見事に収まったCD、お勧めです!https://yoshiko.kmlw.net/schedule.html
※写真は尺八奏者の坂田梁山さんです。

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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