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『加藤訓子「バッハを弾く。」第二夜』(2019/11/8)

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『加藤訓子「バッハを弾く。」第二夜に伺いました。(2019/11/8@サントリーホール ブルーローズ)

連夜のオールバッハプログラムでこの日は第2夜。プログラムはJ.S.バッハのリュートのための前奏曲ハ短調 BWV999、無伴奏ヴァイオリンソナタ第1-3番でした。これは2017シーズンよりグローバル展開するマリンバ・ソロリサイタルの一環で、加藤さんの優れた音楽的洞察に基づくバッハ作品への解釈と深く澄んだ中世教会の響きを圧倒的な演奏で再現しました。

パーカッショニストの加藤訓子さんは日本を代表する世界のトッププレイヤーとして内外で活躍しています。サントリー芸術財団より第十二回佐治敬三賞を受賞。第10回CDショップ大賞。平成30年度(第73回)文化庁芸術祭優秀賞受賞等、受賞歴は多数です。音楽誌の権威グラモフォンは、「巨匠への通過儀礼もクニコには、勝利の儀式に過ぎない」と讃し、英サンデータイムズ紙は、「力強く、繊細、根源的でエレガント、ブリリアント」と評しています。

バッハの音楽は普遍性が高く、様々な楽器で演奏されることが多いですが、加藤さんのマリンバで聴くバッハはとても特別な印象を受けました。一つ一つの音が水滴のように落ち、それが空間に広がる感覚で、内在するバッハの宇宙がホールを満たすような新鮮な感動を生み出したように感じました。
峻厳さや優しさの表現、そこから伝わるバッハの偉大さを再確認した、感動的なコンサートでした!

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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