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ギターデュオ さつき コンサート vol.1(2020/1/11)
『ギターデュオ さつき コンサート vol.1』に伺いました。(2020/1/11@かなっくホール)
ギターデュオ さつきは、深沢みなみさんと杉田 文さんにより2018年に結成されたクラシックギターデュオです。お二人は中学校からの同級生で、桐朋女子中学校のギター部でのアンサンブルをきっかけに演奏を始め、2018年に桐朋学園芸術短大音楽専攻ギター専修を卒業。同年、第30回日本ギター重奏コンクール第2位を受賞されました。
会場のかなっくホールは、JR東神奈川駅に隣接している客席300席の良い響きのコンサートホールです。
プログラムは前半がブラジル・サンパウロ出身のギタリスト・作曲家であるセルジオ・アサドの作品が3曲並びました。
「ジョビニアーナ第1番」は爽やかな風を感じるような瑞々しい演奏。「マラカイペ」は複雑なハーモニーと音型で妖しい雰囲気で始まり、後半には情感をたっぷりと歌い上げる見事なアンサンブルでした。前半最後の「ギター二重奏のための組曲 夏の庭より」は相米慎二監督の映画音楽を全22曲の組曲にしたもので、今回はそのうち7曲が演奏されました。夏の日差しの情景を思わせる場面やしっとりと美しい場面など、様々な情景が目に浮かぶような楽曲と演奏で楽しみました。
後半がチュニジア生まれでフランスで活躍したギタリスト・作曲家のローラン・ディアンスの作品が2曲。
「ギターデュオのための3つの作品より」は、非常にニュアンス豊かで情熱的な曲想でした。最後に演奏された「北方」は、2本のギターがチューニングや調整などもバラバラに弾かれるという非常に現代的な楽曲でした。ギターのボディを手で叩いたり持ち上げて響きを揺すなど、様々なテクニックが駆使された複雑な構成の曲でしたが、2人の確かなテクニックでとても面白く聴くことができました。
アンコールはサラサーテ作曲〜佐藤紀雄編曲「サパテアード」。明るく楽しい小品でコンサートが締めくくられました。2人のトークも初々しく好感が持てる爽やかなコンサートでした。
皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!