メゾソプラノとギターによるシューベルト歌曲集「冬の旅」(2019/5/23)
『メゾソプラノとギターによるシューベルト歌曲集「冬の旅」』に伺いました。(2019/5/23@近江楽堂)
メゾソプラノの駒ヶ嶺ゆかりさんはこれまで北欧作品を柱としたシリーズ演奏会を札幌・函館・仙台・東京で企画し、2018年には札幌、東京、ヘルシンキなどでリサイタルを行い活躍中。
19世紀ギターを演奏したのは宮下祥子さんはクラシカルギターコンクール優勝、A.セゴビア国際ギターコンクール第2位、キジアーナ音楽院夏期講習会でO.ギリアに師事し最優秀ディプロマを授与され、世界12か国でフェステイバルやリサイタルで活躍中です。
プログラムはシューベルトの大作『冬の旅』でした。『冬の旅』は通常バリトンとピアノで演奏されることが多いですが、この日はメゾソプラノとギターという珍しい組み合わせということもあり、会場には開演前から心待ちにする心地よい熱気が感じられました。
演奏は"珍しい"ということに収まらない新たな感動を感じるものとなりました。駒ヶ嶺さんのメゾソプラノにより『冬の旅』が持つ暗く重い空気の対比が明瞭となり、宮下さんの声に寄り添う素朴なギターの音はこの曲が聴き手に一対一で語りかけてくる情景を創りあげていました。素晴らしい試みと演奏でとても充実したコンサートとなりました!
駒ヶ嶺さんと宮下さんによる同曲のCDはアマゾンなどで購入可能です!
皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!