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宇宙と地上の音楽で満たした演奏会を満喫!

「吉村直美ピアノリサイタル 音楽と旅 #4 」に伺いました。(2021/12/11@トーキョーコンサーツ・ラボ)

ピアニスト吉村直美さんはロストック国立音楽演劇大学に留学し同大学を経て、ドイツ・ハンブルグ国立音楽大学を最優秀の成績で卒業。その後はハンブルグ・スタインウェイ、ハンブルグ文化庁日独国際文化交流、国境なき医師団主催・国際チャリティー文化祭等の主催公演に出演し、国内外で活躍しています。昨年2020年の12月に新たに自身のコンサートシリーズ”音楽と旅”をスタートさせました。今回のコンサートはこのシリーズの4回目にあたります。

サブタイトルに「クリスマスの夜へ」とつけられたこのコンサートはモーツァルトの「きらきら星変奏曲」からスタート。この親しみに溢れた名曲からとてもクリアーな響きが立ち上げってくる様に心をつかまされました!サロン的な温かい雰囲気も高まり、次に演奏されたのはホルストの惑星から「火星」と「木星」でした。この2曲はオーケストラの原曲をもとに吉村さんがピアノソロ用にアレンジをした特別版でした。響きが深い底から沸き上がり、時に苛烈な和音の波に圧倒された「火星」、一転安らぎに満ちた「木星」はこの日のハイライトでした。過度な思い入れをすることない音楽運びがとても新鮮な解釈と思いました!

曲の解説をする吉村直美さん

後半はJ.S.バッハの「主よ、人の喜びよ」と「トッカータ BWV914」でスタート。前半の「宇宙」から後半の「地上」への橋渡しとなるようなとても面白いプログラムです。とはいえ、以前、深遠な宇宙を感じさせるバッハでの演奏は静かな迫力すら感じました。最後に演奏されたのはグリーグの「ピアノソナタ Op.7」でした。親しみと希望を感じさせる音楽を表現した演奏で、ホールの聴衆も一体感を感じさせる魅力的な演奏でした!

▼プログラム
モーツァルト:きらきら星変奏曲
ホルスト:「火星」「木星」
J.S.バッハ:「主よ、人の喜びよ」「トッカータ BWV914」
グリーグ:ピアノソナタ Op.7

▼吉村直美(ピアノ)
オフィシャルサイト https://naomi-yoshimura.jimdo.com/

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