雨の降るひな祭りには川を渡りたい
毎月あるひな祭りには大粒の雨が降っていて、吹き出しの中の世界ではひな祭りが行われる世界の悲しい切り出しばかりが並んでいる
瞼の下の世界に行ってみようと思っても、吹き出しの中の世界がわたしを覆いすぎていて川を渡れない
ひな祭りの日の夜は「川を渡ろうかな」という独り言が聞こえてくる。そんな勇気もないのに、簡単に口にできてしまうこの世界は、どうしてこんな世界なんだろう。
ひな祭りなんてなければいいのに、と願っても、なかったらなかったできっとそんざいしていないのね
希望の詰まったひな祭り、自分に優しくして生きていていたい
そんな1月最後の夜を通り越し、2月初めの朝を迎えた、
またひな祭りが行われる世界で瞼の窪みを作る
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