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ベテランカメラマンに教わった、商品写真の撮り方3つのキモ

こんにちは。
minneでハンドメイド作家をしている
デザイナーのトクダです。

自己流で模索しながら、
作家歴2年で月の売上550,000円を達成しました。

このノートでは、
売り上げを出すことができた
私の頭の中をお見せしていきます。
売り上げが伸び悩んでいる
ハンドメイド作家さんのヒントになると嬉しいです。

今回は、売上を大きく左右する
「商品写真」のお話です。
商品写真に全力でこだわったら、
その商品だけが面白いように売れだしました。
minneのアクセス解析の作品で
いつも上位の写真が生まれました。
お客様の好みがわかれば、
あとは他の商品の写真を揃えていくのみ!

馬の差で浮かれていました。

私は一眼レフ歴10年、
人物撮影が好きなカメラっ子でした。
デザイナー時代に先輩から貰ったCANONを持って
人と会う時も
旅行する時も
一眼レフを持ち歩いていました。
普段一緒に過ごす友人の
色っぽい一瞬や
満面の笑みを撮影することが好き。

だから、minneで販売を始めた時も
カメラの性能で既に勝っている気になって
余裕ぶっこいていました。

画像の加工の知識もそこそこあったので、
「まあまあいい写真も撮れているだろう」と
勉強しない始末。

商品写真を撮影することを、
「物撮り(ブツドリ)」といいます。
人物写真、
建築写真、
商品写真、、、
撮影の仕方が違うのです。
今から話すのは、
物撮りという言葉すら知らなかった頃の話です。

ベテランカメラマンOさんの添削

一眼レフがある時点で自信がある割に、
商品の売り上げは月に数万円程度。
売上が伸び悩んでいた頃のこと。

ある時、
大ベテランカメラマンのOさんと
お話しする機会がありました。

SONYやソフトバンクの大企業の撮影をしている
すごい方です。

「商品写真の添削をしてもらえるチャンス!」

50人ほどの講義を聞いている中で、
恥を忍んで
「見てください!」と
手を挙げた自分を
今振り返っても褒めてあげたいです。
そして、けっっちょんけっちょんに添削してもらったわけです。

プロのカメラマンが見る点は
私が思いも寄らないことばかりでした。

私の渾身の一枚を見たOさんに言われたことを
解説付きでシェアしますね。

商品写真には2つの役割があること

 微妙〜。
この一枚はイメージ写真なの?説明写真なの?
( ´Д`)y━・~~

皆さんご存知でしたか?
商品写真の役割には、
大まかに分け2つあるんです。

【イメージ写真】
お客様がご購入後の使用している姿をイメージしやすい1枚。
写真を見て気持ちをシンクロさせ
「欲しい!」と思わせる役割。

ハンドメイド作家さんがドライリーフとか食器とか並べて
いい感じに撮る一枚がイメージ写真です。

【説明写真】
お客様に正しい情報としてお伝えする1枚。
裏面や横など、
魅力的じゃなくても
商品を正しくイメージしてもらう役割。

白い背景にポンとあるカットが代表的です。

カルティエ様を参考例にするとこんな感じ!

画像1

上のイメージ写真を見て
「このピアスを買ったら
耳を出したヘアスタイルにしたくなる。
こうやって輪郭がシュッとなる気がする。
小さくても華やかで綺麗!
欲しいなぁ〜」
って気持ちを動かせます

説明写真
「このピアスは丸いですよ。
ゴールドのフレームにダイヤが入り、
カットは繊細で、
動きのあるきらびやかさがありますよ」
商品について教えてくれます。

普段見かける商品写真も
「イメージ写真と説明写真」を知ってから見てみると
役割が分けられているんですね。
1枚のカットには役割があり、
どっちも!ということはありえないそうです。

参考にしたカルティエ様のwebサイトに行くと
説明写真が並んでいます。

商品を選ぶにあたって、
説明写真が並んでいると
店頭で選ぶように比較しやすいですよね。

私たちはminneで販売しているので
カルティエ様のように
自分の商品比較をする説明写真はおすすめしません。

なぜなら、
お客様と巡り会うためには
ずらっと並ぶ他の作家さんより
差別化している必要があるからです。


気持ちを昂らせる、
最高の1枚で勝負!

2枚目以降に商品写真を使いましょう。

商品写真の違和感は気持ち悪いこと

 この部屋、フローリング?
変なグラデーションが気持ち悪い
( ´Д`)y━・~~

え!占い師ですか!?
と思うくらい、右側にテーブルがあることも、
撮影の時間帯も、
正面に吐き出し窓があることも
言い当てられました。

私が見てもらった写真は
白い壁にポンとインテリアアートがかけられていました。
人気の白い壁!
真っ直ぐ飾られた商品!
シンプルに美しい写真だと自信のある1枚でした。

自信があるはずなのに、
Oさんに指摘されて
見えてくるもの、、、

それは、
床の濃いめのブラウンが、
白い天井に反射して、
白い壁の上半分に反射して
グラデーションになっている!

反射反射反射!

撮影に使える白い壁にがないんだよ、、、
渾身の一枚だったんだよ、、、
それでも、
「撮り直し!」と言ってもらえたことで、
止まることなく
渾身の一枚を模索するようになれました。

ダメ出しをもらいながら、
デザイナー時代に
インテリア空間の撮影に同行したことを
思い出していました。
(↑集中して聞かない人)
撮影にきたカメラマンやスタッフは真っ黒な服。
「黒い服で揃っていてかっこいいですね」という私に、
「服の色が思わぬところで建物に反射するんだよね」
黒だと補正しやすいとにことでした。

アクセサリーの金物に、
作家の服の色が反射しているなんてことも
あるかもしれませんね。

それ以来、大きな商品の撮影時には
床一面に白い布を敷き詰めるようになりました。
服装は色のない服に着替えてます。
「ここまでやらないといけないの?」
「見るひとはそこまで気にするかなぁ?」
めんどくさいと思う自分もいます。
だけれど、
他の作家さんから抜きん出る一枚を撮るには、
ひとつひとつのこだわりと、
違和感の削除が必要なのではないでしょうか。

作家都合の商品写真はいい写真にならないこと

 歪みがね〜気持ち悪いんだよね。
何でここ隠してるの?何でずらしているの?
( ´Д`)y━・~~

私はその時、言い訳をしてしまいました。

「そこはサンプル写真なので、
節約して切れているんです。
だから隠しています!」

言っていて、
すごく恥ずかしくなりました!
お客様には作家の都合なんて関係ないんですから。

私は自分がハンドメイド作家と名乗ることで、
自分の手の内で
予算をかけず工夫した
お金のかからない商品の写真
を撮ろうとしていました。
反省!

ハンドメイドを
趣味の延長で販売するか、
ビジネスとして運営するか、
お金の支出を経費として
捉えているかどうかだと思うんです。


家にあった小物ではなく、
その作品にあった小物を用意する。

小物の方が商品よりも大きくない?と、
サイズ感など、
あと一歩な写真になっているのなら、
コストを気にせずに1枚を追求すべきだなと思います。

終わりに

今から撮影するのは、
イメージ写真と説明写真のどちらなのか
意識をすること。

写真の違和感がないか
曇りなき眼で見定めること。

作家都合の写真を撮影している限り
いい1枚がとれないこと。

以上の3つのキモを
ベテランカメラマンのOさんから教えてもらいました。

ここまで話しましたが、
「一眼レフなんて買えないよ!」と思いましたか?

このベテランカメラマンのOさん。
最近はスマホ片手に撮影現場に行くそうです。

大企業の広告部長さんが
「え!?スマホ!?」
と懸念な顔をするそうですが、
撮影した写真を見て即OKだったとは。

カメラの性能が上がり、
良い写真は撮れるようになりました。
そして、
お客様の商品写真を見る目が肥えてきました。
ハンドメイド作家の
商品撮影のレベルも上がってきています。


物が良くても、
魅力を伝えられなければ売れません。
遅れをとらないようにしてください!
プロの知り合いがいない方も、
写真は一番に勉強をすべきです。

私のminneの好きなところは
商品を探しているお客様に
「この商品も似てるけど好きでしょう?」と
紹介するスペースがあるところです。


自分のお客様がよそに行ってしまうことを
デメリットという作家もいますが、
私は断然メリットだと思っています。
なぜなら、
よそのお客様を自分のお店に呼び込める
ビックチャンスだからです。
そのためには、
ライバル作家さんより秀でた写真を撮ることです!

そのためには、
渾身の一枚を撮りましょう。
ではではまたね!

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