能動的思考回路へスイッチ!
今回は、先日Facebookでシェアされていた記事について。
https://www.asahi.com/articles/ASP5N6KWMP5NPTIL00R.html
これは、大阪市淀川区の市立木川南小学校の久保敬校長が、松井一郎市長に実名で送った市の教育行政への「提言書」の原文。
内容として本文から抜粋。
・子どもたちが豊かな未来を幸せに生きていくために公教育はどうあるべきか。
・子どもたちは、テストの点によって選別される「競争」に晒(さら)される。
・1点・2点を追い求めるのではなく、子どもたちの5年先、10年先を見据えて、今という時間を共に過ごしたい。テストの点数というエビデンスはそれほど正しいものなのか。
・教職員は、子どもの成長にかかわる教育の本質に根ざした働きができず、疲弊していく。働くことへの意欲さえ失いつつある。
・「生き抜く」世の中ではなく、「生き合う」世の中でなくてはならない。
子どもへのアプローチの仕方として、とても共感させられるものだった。と、同時に、教育現場の先生たちの苦労も垣間みれた気がする。
以前このnoteにも、成績評価のための宿題や減点法にげんなりするといった記事「あったらいいなぁ、こんな社会」を書かせてもらったが、やはり今もその思いは変わらず、何事も「楽しい、面白い」という入口から入っていければ、知識や探究心はどんどん広がるのではないかと思っている。
最近ハマっているドラマ「ドラゴン桜」の主人公もこう言っていた。
「教師の役目は生徒の中に眠っている好奇心を刺激してやることだ」
けど、その役目は教師だけとは限らない。子どもを囲んでいる誰もが、刺激を与え得る存在になる。
それには、皆が何ごとも受動的ではなく、能動的に考える思考回路が大切ではないだろうか。何もしないで、国のせい、学校のせい、誰かのせい、と言っている限り、物事はよい方向に転ばない。一人の人間が世の中のシステムを変えることは難しいが、まずはそれぞれ意識していくことができれば、住み良い社会につながるのではないかと思う。
そんな「能動的な思考回路」へのスイッチのひとつとして、微力ながら、私たちは工作WSをさせてもらっている。「工作ワークショップをする理由のひとつ」こちらの記事も合わせて読んで頂けると嬉しい。
(芹川)