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子育て応援企業へインタビュー vol.1 NTTドコモの場合

そもそもConobieという言葉は、「子どもが伸びる」に由来する造語ですが、伸び伸び生きている大人が増えれば、その背中を見て子どもはきっと伸び伸び育つのではないだろうか。

Conobie読者の半数以上は、働きながら子どもを育てるパパママです。そして、1日の1/3は働くために時間を割いている。伸び伸び働くパパママが増えれば、伸び伸び育つ子どもも増えるのではないかと考え、まずは企業の中で働きながら子育てをしている方、それを支える企業の方の両方にお話を伺い、働きながら子育てをしやすい環境へ向けて、考えていきたいと思います。

記念すべき第一回は、Conobieを運営する株式会社NTTドコモで、子育てをしながら働く3名の社員と、それを支える人事部ダイバーシティ推進室の話です。

※ かかる事情を考慮して、マスク着用の上インタビューを実施しました。

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国際事業部 高田 裕子さん
プライベートでは、小学校1年生と3歳の2人のお子さんを育てるママ。
仕事では、海外旅行時もいつも通りの安心・便利を体感いただける取り組み(dポイント・d払いの海外展開など)や、訪日者向けのサービス推進に取り組んでいる。


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光ブロードバンド事業推進部 和田 優香さん
プライベートでは、2歳のお子さんを育てるママ。
仕事では、ドコモが提供する光インターネットサービスである「ドコモ光」のサービス主管として、「ドコモ光」の料金・制度設計や、「ドコモ光」に関わる新サービスの導入検討等を担当している。

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モビリティビジネス推進室 正木 宏明さん
プライベートでは、4歳と2歳の2人のお子さんを育てるパパ。
仕事では、ドコモのモビリティサービスのひとつであるAI運行バスのサービス主管として、戦略策定・実績管理・案件支援等、幅広く取り組んでいる。

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ダイバーシティ推進室 築﨑 真理さん
「多様性を尊重し、受容性を発揮することを企業風土として根付かせ、強みに変えていく、そしてお客様に新たな価値を提供し続けること」をめざしている。具体的には、女性活躍推進、今回のテーマである仕事と育児の両立支援、LGBT・障がいなど、多様性の理解促進等に取り組む。


育児休職前の不安と、復帰後のギャップと。

ー 子どもを育てながら働くことに対して、不安だった点はありますか?

正木さん:1人目の時は育児休職を取らなかったのですが、2人目の時は育児休職を取ろうと思っていました。男性の場合、いつから育児休職を取るか予定が立てやすく、準備は計画的にやっていたので、事前準備の中での不安はあまりありませんでした。それよりも、復帰後の部署や評価、キャリアに対して、不安を感じていました。また、パパママ揃って育児休職を取ったので、どう家事育児を分担すればうまくいくのか、経済的に問題はないのか、そういった不安もありました。

高田さん:1人目の時の感覚と2人目の時の感覚がちょっと違っていて。1人目のときには、短時間勤務・仕事は2の次という勝手な先入観がありました。当時は、ダイバーシティが叫ばれ始めた時期だったので、ロールモデルが少なくて、仕事と育児の両立は厳しいのではないかと、漠然とした不安がありました。ここで仕事はいったん一区切り、という感覚で育児休職に入り、復職後のイメージもつかず不安に感じていました。
2人目の時は全然違って、不安というよりもむしろ、次に自分が復帰する時をイメージしながら、仕事の延長で育児休職に入るというか、気分転換のような心持ちで(笑)、育児休職後も私らしく仕事ができるんだ、という感覚で育児休職に入れました。

ー 1回目を通して経験があったから、2回目は安心できた。

高田:1回目はイメージの1回目、2回目は自分の実体験からこうやって2回目を迎えられるだろうと想像できる、そこが違いましたね。
ちなみに1回目は、育児休職からは短時間勤務で復帰するべきだという先入観があって、4時間の短時間勤務で復帰したのですが、仕事がきちんと出来ずフラストレーションがたまり、育児にも悪影響。失敗してしまいました。今は、ロールモデルや参考事例もたくさんたまっているのですが、まずは試してみて、自分のスタイルを見つけていくことも重要だと思います。

ー 後でその話を詳しく伺いますね。和田さんはどうですか?

和田さん:実家が広島で、里帰りをせずに出産しました。夫の実家は比較的自宅に近いのですが、やっぱり遠慮もあり、復帰に対してもですが、出産直後も含め、どうなるんだろうなという不安がすごくありました。
所属している部署が、当時発足5年目の新しい部署で、女性も多くなく、子育て中の女性社員は1人もいなくて、その中でどう働いていくか全くイメージができない不安もありました。しかし、逆にどうあるべきもないので、自分のやりたい・できる働き方を目指せばいいのかとも思って。その後に妊娠した人が続いたこともあって、自分の働き方が彼女たちのプレッシャーになったり、変な影響が出たりする可能性もあるので、ちょっと責任重大だなと思いつつも、いい道を作っていきたいと思っていました。

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ー 不安はロールモデルがいないみたいなところからも、起きやすいということですね。逆に、復帰してから大変だと感じたことはありますか。

高田さん:私の場合は、気持ちで負けてしまった点ですね。1人目の育児休職から復帰したときに、「子どもがいて短時間勤務なんです、すいません」という気持ちで復帰をしてしまったんです。周りが時間外勤務をしてる中で、4時間勤務で復帰してしまったので、発言もしづらくて、「みんなのほうがずっと考えているのに、私が何を言えるんだろう」と、必要のない気後れをしてしまった。4時間の勤務時間が、皆さんの時間外勤務のキャッチアップと、今日のメールを読む、それで終わってしまって、自分を出すというところまで繋げられなかったんですね。

正木さん:僕はフルタイムで復帰したのですが、決まった時間の中で納得いくところまで仕事が仕上げられなかったときに、このままでいいのか、どうしようという葛藤がありました。それに、仕事と家事育児で手一杯になってしまい、MaaS・5G・IoTに関連した新しい情報の収集や、読書しながら考えるといった時間が取れないことはツラい状況でしたね。

和田さん:私が大変だったのは、子どもがとにかく保育園に行けないということ。すぐに熱を出して、4月の慣らし保育もうまくいかなくて、育児休職を10日程延長させてもらいましたし、結局8月まで月の半分は保育園に行けない状況でした。
長く在籍していた部署に復帰したので、業務も人も知っていて、比較的スムーズに仕事の勘は戻ったのですが、それでも急なお休みや在宅勤務で周りに迷惑をかけて申し訳ないという気持ちにはなってしまいました。子どもが辛そうなのに仕事に行かなければいけなかった時や、夫とどちらが休みを取るか調整する時に空気が悪くなって、余裕がなくなってしまうのが辛かったですね。

ー ちなみに高田さんは2回育児休職を取得されていると思いますが、2人目の時はどうでしたか?

高田さん:復帰直前の面談で、これからやりたいことを上司に相談し、復職を新スタート、新しい挑戦のきっかけにしました。色々と制度が整っていて、フルタイムで復帰できたので、気後れもすることなくスムーズに仕事復帰できました。

ー 改めて、復帰前と復帰後で想像していたギャップはありましたか?

和田さん:想定以上に子どもが熱を出して、保育園に行けませんでした。それまで全く熱を出したこともなかったのに、こんなに保育園で病気をもらってくるんだなって。子どものことは、全く思い通りにいかないなと思いましたね。
仕事面では、私もフルタイムで復帰したのですが、子どもの1歳の誕生日までは、育児時間(制度)を利用して、朝45分夕方45分勤務時間を短縮させていただきました。ちょうどフレックスタイム制や在宅勤務が始まったタイミングだったので、思った以上に気後れせず、職場には復帰ができました。

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ー どっちかって言うと、思ったようにいかなかったのは、仕事というよりお子さんの方だったのですね。

高田さん:会社の制度としてはすごく整っていて、働きやすくなってきているけれど、やっぱり子どもは思い通りにいかないですよね。一方、我が家のケースは、保育園に行くまでは、保育園に行かせようか育児休職を伸ばそうか、Excel表を作ってメリデメをまとめたくらい不安だったのに、いざ保育園に預けてみると、子どもは保育園がとても楽しそうで。そして仕事も、「来月からフルタイム勤務に戻したい」と上司に相談していたくらい両立できていることに気づきました。思った以上に、自分が保育園に預けるのに罪悪感がなかった(笑)実際にやってみると、感覚が変わります。

正木さん:復帰直後は、僕の想像以上にみんな気を遣ってくれていましたね。1年4ヶ月の育児休職期間で、チームメンバーがほとんど入れ替わっていたので、同じ部署に復帰したものの、「はじめまして」といった感じでした。
最初のうちは、今やっていることのキャッチアップから始めて、任された業務をこなして、定時で帰っていました。僕は10時から6時半までを基本の勤務時間にしていたので、みんなより先に帰るわけではないし、気後れせずに帰ってましたよ(笑)
ただ、少しずつ業務量が増えてきて、週に2日はちょっとだけ時間外勤務して帰ろうかなとかやり始めると、バランスが崩れてしまいましたね。僕はごはん担当で、家に帰ってから次の日の晩ごはんを準備するというルーチンを組んでいたのですが、時間外勤務を終えて、そこからごはんを作るとなるとそれは大変でした。今は、基本的に在宅勤務になっているので、時間的には余裕ができたなと感じています。

ー ちなみに、むしろこの在宅勤務が浸透したことで楽になりましたか?それとも辛くなりましたか?

和田さん:緊急事態宣言に伴う保育園休園中は在宅育児と在宅勤務の両立に四苦八苦していましたが、保育園が再開してからは格段に楽になりましたね。通勤時間が往復2時間かかるので、通勤がない分、通勤時間2時間分を自分の自由時間に充てられ、そのゴールデンタイムが、人生を充実させています。
制度が変わって働きやすくなったのと、今までだと在宅勤務をしていても、周りは出社しているので、自分のためだけにweb会議を繋いでもらう申し訳なさがありましたが、今は基本が在宅勤務になり、会議も原則web開催になったため、申し訳なさを感じることなく、仕事できるようになりました。

正木さん:他のメンバーは会社にいて、自分1人だけがWEB参加のときに「音声聞こえないんですが…」って言いづらかったですよね。よくありました(笑)

ー 基本が在宅勤務になったことで、土俵が揃ったって言うことですね。

会社の制度を活用する

ー 実際にどのような制度を利用して、その制度によってどのような働き方ができるようになったか、教えてください。

正木さん:在宅勤務とフレックスタイム制が普段使っている一番大きなものですね。
長男が幼稚園、次男が保育園に通っているのですが、毎週水曜日は幼稚園が昼で終わってしまうんです。昼に幼稚園に迎えに行って、また別の場所に連れて行くので、妻と交互に在宅勤務とフレックスタイム制を組合せて、やりくりしています。
また、育児休職も使いましたし、ライフプラン休暇という様々な事由で利用できる休暇があるのですが、「育児を理由として」使ったことがあります。今年度からは事由を限定せず利用できるようになりました。会社の制度を気軽に使っている方だと思います。

和田さん:私も在宅勤務とフレックスタイム制、あとは妊娠中の通勤緩和ですね。切迫気味だったので、出勤退勤を30分ずつずらして、ピークを避けて通勤していました。復帰後も、フルタイムで復帰したのですが、育児時間(制度)を使い、朝45分夕方45分勤務時間を短縮させていただきました。徐々に慣らしつつ、それで無理だと思ったら短時間勤務にしようって考えられたのがよかったですね。
私は社内結婚なので、夫もライフプラン休暇(制度)や、子どもが夏生まれだったので夏季休暇、あとは在宅勤務を駆使して、1ヶ月出勤せず、家事・育児をしてくれました。制度が整ったタイミングでの出産だったので、里帰りしなくても出産できました。

高田さん:働き方がフレックスタイム制だったり在宅勤務だったりで、自由がきくというのはおっしゃった通りですね。
それから、NTTベネフィット・パッケージ制度(福利厚生代行サービス)でファミリーサポート支援というのがあり、活用しています。ファミリーサポートさんを頼ることによって、いままであきらめていた事ができるようになりました。例えば、習い事の送迎をファミリーサポートさんにしてもらうことで、平日に習い事を入れて土日は家族でめいっぱい遊んだり、時間が合わず諦めていた習い事もいけるようになったり。柔軟な働き方をしていても、どうしても時間の制約は出てしまうものですが、ファミリーサポート支援を活用させてもらうことで犠牲にしてきたこと、出来ていなかったことを一つずつ消して行けたので、気持ちが楽になりました。

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ー こういった制度を実際に利用してもらうよう、推進していく上での考え方や、実施していることがあれば教えてください。

築﨑さん:制度を整えることは大事なのですが、制度を使いやすい風土、つまり使いたい人がきちんと使えるようにしていく取り組みをより大事にしていきたいと思っています。
例えば、昨年度からの取り組みなのですが、パートナーの方が出産された社員にメールを送っています。「仕事と育児を両立するのに役立つ制度の紹介と、育児の時間を楽しんでくださいね」という内容です。社員が実施に利用しやすくなるように、そのメールは、上司と所属組織の組織長、総括担当にも送っています。

和田さん:最近パートナーが出産した男性社員は、結構、休みを取っているようなイメージありますね。今の30歳くらいの社員を境目に、変わってきたなぁと思います。長期ではなくても、みんな1週間から1ヵ月位は取得している印象があります。

築﨑さん:それと、ドコモ・スマイルリレーという取り組みの一つとして、産前産後休暇・育児休職に入る前に面談を実施しています。面談は、本人と上司、総括担当、ダイバーシティ推進室の室長で行います。そこで制度のことをしっかり知ってもらい、そして復帰後のこともイメージしてもらうようにしています。

正木さん:ここ数年、子どもが生まれるとなると「育児休職取らないの?」と言われる空気感はあります。ドコモでは、女性の方は産前産後休暇と育児休職をとることがあたりまえになっていると思います。男性は「今度子ども生まれるんですよ」と話した時に「どれくらい休むつもり?」と言われる機会が増えたり、自ら育児休職を取ろうと思っている人も、30歳より下の世代で増えているように感じますね。僕は30代後半なんですが、同世代で育児休職を取った人はあまり聞かなかったです。

和田さん:私も今年36になる歳なんですけど、育児休職を取った同期は少数派な感じがします。でも、30歳前後の人たちは比較的取っているようですね。

一同:平成生まれだからかなぁ(笑)

和田さん:少し前まで男性で育児休職を取っている人は、ほぼいなかったのですが、正木さんみたいに育児休職を取ってらっしゃる方が、社内イントラに載っていたり、人伝に聞いたりして、男性も育児休職を取っていいんだという空気ができてきているように思います。

正木さん:僕が育児休職のことを調べたのは3年ほど前ですが、会社で準備されていた資料は、男性向けなのか女性向けなのか、どちらかわかりづらかったこともあって、まずは国の法律から調べました。法律では、育児休職の取得を社員が希望すれば会社は拒否できないことになっていたので、もし上司に「どうして取るの?」と言われたとしても、強気で戦おうと思っていましたね。実際には、誰からも否定的な言葉はなかったですが(笑)

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ー (築﨑さん)制度そのものではなく、運用面(職場の理解等)で、こんなことがあればよりよいな、ということはありますか?

和田さん:今もダイバーシティ推進室の社内ホームページで、いろいろと紹介してくれていると思うんですが、なかなか思いつかない制度の活用法が結構あると思うので、制度の活用方法についてより発信してもらえると、ありがたいなと思いました。子育てという観点で言うと、育児休職者フォーラム(育児休職中の社員を対象とした社内の対話会)へ、私と高田さんはアドバイザーとして参加して、1日のタイムスケジュールをお見せしましたが、復帰前に自分が知りたかったなと思いました。

正木さん:今年のダイバーシティ推進ワーキンググループ(社内有志メンバーによる改善活動)のメンバーで、まさにそれをやろうとしています。昨年のアドバイザーの1日のスケジュールを見て、僕もタイムスケジュールを書いてみました。書いてみると、他の人はどうなんだろう、小一の壁の前にスケジュールはどう変わるんだろうとか気になりますね。

和田さん:育児休職中に上長が変わったので、育児休職復帰前の面談で家庭の状況や、残業できる・できない、出張できる・できない、こういう働き方したいとかプレゼンしたんですけど、これもテンプレートがあると楽だったなと思います。
家庭では、復帰前に、細かいタイムスケジュールや、皿洗いや保育園の準備はどっちがする等の家事分担を作って、復帰後のお互いの働き方について、意識合わせをしました。友達にもその話をすると、見せてほしいと言われるので、みんな復帰後の家庭内のスケジュールや役割分担のイメージを知りたいんだなと思いました。

これから仕事と育児を両立させようとする人へ、あるいはそれを支える企業の方へ

ー 最後に、これから子育てをするために休暇とか制度を利用しようと思っているようなプレママであったりプレパパに向けて、何かメッセージをいただければと思います。

正木さん:実際に自分が育児休職を取ってみて、短い期間だったとしても取る価値はあるなと思いました。乳児期は変化が大きくて、それを毎日見られるというのは、とてもいい経験でした。男性の育児休職の取得は、覚悟を決めることが1番の問題だと思います。子どもが生まれるまでにしっかり計画して準備すれば、大丈夫です。男性も育児休職を取得することがあたりまえになるよう、ぜひ1歩踏み出してください!

和田さん:自分が実際子どもを産んで、育児休職を取って、復帰をした中で思ったのが、制度が整ってきたからこそ、それを活用して、自分のやりたいことに近づけることができる時代なんだなと。復帰時期も早く復帰して短時間勤務にするのか、長めにお休みをとってその間にしっかり子どもに向き合うのかを選べるし、復帰の方法も短時間勤務じゃなくても、在宅勤務やフレックスタイム制を活用してフルタイムで復帰するとか、想像以上に選択肢は多いと思いました。だからこそ、自分の希望する働き方・生き方を考えて、その実現に向けどうしたら良いかと言うのを、周りの先輩や上司、同僚に相談すれば、必ず助けてもらえるし、道は拓けます!

高田さん:育児休職になって在宅になって孤独を感じることもあるかもしれませんが、仕事も育児も楽しんでいる仲間はいっぱいいるよと伝えていきたいと思っています。いろんな工夫ができるし、いろんな仲間もいるし、失敗事例も成功事例もたくさん溜まってきました。いろんな制度ができてきたし、考え方も広がってきているし、だからこそ、いろいろ工夫すれば、育児しながらも今まで以上に楽しく働くことができると伝えたいです。

和田さん:今、社会がすごく変わっている中で、選択肢も増えていて、ロールモデルがいないこと自体は苦しい面もあるんですけど、自分たちが試行錯誤していることが結果として次の世代が生きやすい道を拓いているという実感があります。

高田さん:子育てのための制度というよりは、柔軟な働き方・生き方をサポートする制度になってきています。育児をしながら、自己実現・社会貢献がきちんとできるような土壌が整ってきていると思います。

ー それでは、制度をこれから充実させようと考えている、経営者や人事の方へ向けてコメントお願いします。

築﨑さん:一つ一つの声が積み重なって、世の中は必ず変わっていきます。新型コロナウイルスによって、在宅勤務が一気に浸透するといった急激な変化というのも起こりました。このような世の中の変化を否定的・悲観的に受け止めるのではなくて、ピンチはチャンスだと受け入れてもらえたらいいな、と思います。
一つの会社が変われば、他の会社にも波及していく。会社が変われば社会が変わっていく、社会が変われば、子育て中の人もそうでない人も誰もが働きやすい世の中になると思います。
5年後、10年後…私たちの子ども達の世代には、どんな世の中になっていて欲しいか、日々幸せを感じるにはどんな働き方ができると良いのか、そんなことを一緒に描いていけたらいいなと思います。

高田さん、和田さん、正木さん、築﨑さん、ありがとうございました!
また今後も、仕事と子育ての両立を頑張る社員の方と、支える企業の方、両方へのインタビューを通じて、引き続き子育てしながら働きやすい環境とはどんなものか、考え続けていきたいと思いますので、インタビューをさせてくださる企業を募集しております。ぜひご連絡ください!




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