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親の人生と、自分の人生

母の介護が思わぬタイミングで始まり、

休職して一か月間、帰郷していた。

母の変化に戸惑いながらも

介護に関する色々な契約や、

不用品の処分、

母の身の回りの世話をした。

母とはもともと仲が良く、

なんでも言い合える仲だった。

久々に実家で過ごした一か月間は、

大変で、辛かったけど、

それ以上に幸せだった。

できればこのまま母と一緒に過ごしたいと思ったが、

もし、自分の人生の全てを母の介護を捧げたら、

自分が歳をとったときに、

「したいことが出来なかった」と、

母を恨む気持ちが出るかもしれない。

人間は、簡単に、そんなふうに思ってしまうものだ。

自分の人生を大事にしながら、

母の人生にも寄り添う。

言葉にするのは簡単だが、

どうやってそんなことができるのか、

全く答えはわからない。

どうしてあげるのがは母にとって幸せなのか、

どうすることが自分にとって後悔にならないのか。

今もずっと模索中だ。


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