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能力が活かされる場所

私が働いている美容室に、

人柄はすごくいいのに、

仕事の結果がイマイチ揮わない人がいる。



誰よりも気が利いて、

周りの人を和ませて、

そこに居るだけで

なんだかその場を安心感に包んでしまうような人だ。


その人のさりげないフォローに、

私は何度も救われている。


ただ、

指名が少なかったり、

売上が低かったりする。



そしていつも疑問に思う。

「なぜ、こんな素晴らしい人が

結果を出せずにいるのだろう」



しばらく考えていると

ある考えに行き着いた。


「その人は、

”自分の能力を活かせる場所”にいないのだ」




仕事で結果を出している人の特徴として、

「その仕事を天職だと思っている」ということが

間違いなく挙げられる。


「生まれ変わってもまたその仕事に就きたい」

「もっともっと上手くなりたい」


そんな風に仕事を愛し、

続けている人は、自然と結果も伴ってくる。



しかし、

先ほど例に挙げたその人は、

今の仕事があまり好きでない。

「生まれ変わったら、間違いなく別の仕事をする」

と言っている。


だから、

どうしても仕事に熱が入らない。


細部に雑さが出てしまう。


そういうところをお客様というのは、

敏感に察してしまうものだ。


私から見てその人は、

マネージメント職が向いていると思う。


コミュニケーション能力が高く、

自然と人が付いてくるタイプ。

相手の本音をうまく聞き出し、

心の重荷を取り除くことができる。


そして、

天性のリーダー気質で、

場をまとめる力がある。


1プレーヤーではなく、

監督の素質がある。


今の職場のように、

フリーの美容師が集まっているサロンでは、

それぞれのスタッフが、

それぞれ自分の事だけをやっていればよい

という環境なので、

その人の能力は活かしにくい。



どちらかと言えば、

運営側に回って全体を見渡し、

もろもろを管理するほうが向いているように思える。


才能を発揮できていない状態というのは、

非常にもったいないことだ。


自分が活かされる場所に、

自分を連れて行ってあげることができるのは、

自分だけなのだ。


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