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痛みを越えて
お隣の貸し駐車場がなくなって、右端に家を残したまま、むき出しの地に、巨木が一本だけ生えている夢を見た。
傍らには、猫がいて、私は静かに眠っているはずだった。
何度、糸を引いて壊しただろう?
お隣も、お向かいのご実家も。
子ども達が、傍若無人に駐車場を走り回る。
死にかけの老人が、
「静かにして下さい」
と頼んでも、子ども達はエスカレートしていく。
お願いする声が、どんどん大きくなって、だんだん荒くなって、パトカーがやって来た。
「子どもに、暴力的な言葉を浴びせている大人がいる。」
という通報があったらしい。
かつて、子どもは発見され、教育されるものだった。
それが今や、子どもは最強のツールのひとつ。
ホームセンターで、従業員さんを、鬼滅の刃ごっこで、鬼役にして、ボッコボコにしても許される。
警察に通報されるどころか、警備員さんもやって来ないらしい。
ほとんどの人間は、善でも悪でもない
なら、なぜ、人は、私は、こんなにも傷つくのか?
この世の中に、
私じゃないといけない
こと
なんてない。
でも、私は、
少しだけでも、私じゃないといけないことがしたい。
人を
呪う
より、
好きな
こと
を
して
いたい
の。
少年マンガ的な世界観に疲れ果て、それでも、たまに、私は、それを貪らずにはいられない。
その後には、決まって、孤独と疲労がやって来る。
この世に、安息の地なんて、あるんだろうか?
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