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詩→夭折、明の明星を見ながら、秋の夕暮れ(長歌)、地上の星、薄青い空に、痛みを越えて、流れ、る、一度くらい、不機嫌な子ども、エンドレス、空飛ぶ艇に乗って、a forth wave…
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2021年12月の記事一覧

星屑のうた

星屑のうた

もう生きていくのに疲れたよ。
ーー何をやってもダメで。
私は、人を輝かせるために、生まれてきたんじゃないのに。
ーー詩なんて書いて何になるんだろう?
自分を壊すだけで。
人を羨むだけで。

自分も書いてみようなんて思わずに、誰かの作品を読むだけでいればよかった。

私には翼がない。
君のようには、遠くへ行けない。
ただ消費するだけで、
私に何かを生み出す力なんてない。

そんなことは、とっくに分か

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スカート

スカート

男の子は、小学校で半ズボンを卒業出来るのに、
女の子は、何で、スカートを卒業できないのだろう?

小中高とスカートだったから、私はもう、スカートは一生履きたくない。

私は、ズボンが履きたかった。
ジェームズ・ディーンを知って、ジーンズに憧れた。

電車の向かいに座る、
女子高生の、
自己脱毛の跡が生々しい。

脱毛しなきゃ、スカートは履けないし。
半袖だって、着られない。

永久脱毛は、永久では

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子ども

子ども

子どもの声はよくて、何でピアノはダメなんだろう?
何々さんは生活音で、
私のピアノは騒音?

嫌いな人達のことは、
昼間は呪って、
夢の中で殺す。
何度でも。

――引っ越しなんて、そう簡単にできることじゃないから。

今日も、猫が押し入れに入ったまま出て来ない。

外では、子ども達のはしゃぐ声と走り回る音が響いている。
「公園に行って来なさい」
とパパに二回言われたらしいけど、すぐに戻って来たら

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