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Ko Enomoto
2021年4月6日 19:35
あるところに、照明が大好きな男が住んでいました。 男は、自分の家の門灯や前庭を明るく照らすのが大好きでした。妻と自分の車を置いているガレージも明るく照らし、向かいの息子一家の家と貸し駐車場まで明るくしていました。 困ったのは、息子一家の家のお隣の植物達でした。 植物達は、夜はぐっすり眠って、昼は太陽の光を思いっきり浴びたいのに、照明が大好きで、隣近所まで照らさずにはいられない男のせいで、一
2021年4月27日 07:47
お母さんは、「早く寝なさい。明日も学校でしょ?」っていうけど。私は、学校が大嫌い。同じクラスに、「あんた、私と同じ、みゆって名前なのが気に入らない!」と攻撃してくる子がいるし。算数が分からなくて、ようやく、「分かりません」と言えたら、「もう!早く言いなさいよ!」と先生に怒られたし。私は、本を読んでいたいのに、お父さんも、お母さんも、「本ばかり読んでないで、外で、お友達と遊びなさい。」
2021年4月20日 19:02
嫌な夢を見ると、食べてくれるバクという生きものがいるらしい。ぼくはまだ見たことがないけど。嫌なことがあったら、食べてくれる動物もいればいいのにな。ゾウみたいにおっきくて、ライオンみたいに鋭いキバとツメを持っていて、トラみたいに大きな声でほえる。嫌なことは決してなくならないけど、その生きものがほえた瞬間だけ、気持ちがスッとするような……お母さんや、お父さんに内緒で、クレヨンで描いてみたよ。
2021年4月13日 12:06
流れ、る疲れた。「このマンガが面白い!」と誰かが言えば、みんな同じ方へ流れる。自分ってものがないんだね。あるいは、失敗するのが怖いのかも。「特典のカレンダーカードは終了しました。」「1から13巻品切れです。予約は出来ません。」「14巻は、レジ前の台にあります。」「在庫、22巻、23巻、外伝」今の子は、人と同じものを持ってるだけで満足なんですよ。インフルエンサーさんが