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自分に自信のない人にぜひ観て欲しい、 「クィア・アイ」

クィア・アイとは

Netflixでテラハを観終わってしまったため、最近はオーストラリアで出会った友達におすすめされた「クィア・アイ(Queer Eye)」という番組を観ています。

色んなプロフェッショナルスキル持ったゲイのイケメン5人組(ファブファイブ)が、悩める人間の生活を大変身させてしまう、というアメリカのリアリティ番組です。

観る前は「人を変身させるメンバーが全員ゲイである必要はあるの?」と疑問に思っていましたが、観ていくうちに、「ゲイだからこその意義」をなんとなくうっすら感じるようになりました。(まだクィアアイ初心者なので明確な言語化ができませんごめんなさい)


クィア・アイ in JAPAN

このクィア・アイシリーズの中で私がまず最初に観たのが、「クィア・アイ in JAPAN」です。

アメリカで活躍している強烈個性キャラ集団のファブファイブが来日し、悩める日本人を大変身させちゃうというシリーズです。

ファブファイブのことをまだあまり知らない段階の私でも、強烈な個性の塊の5人が日本という規律性の高い国に来ちゃったことに(絵面的にも)衝撃を受けました。


クィア・アイのここが好き

人の見た目を変身させるテーマを扱う日本の番組でよくあるのは、ファッションや美容の専門家がその場で見た目(服装やメイク)をプロデュースし、その工程を視聴者に解説したり、ビフォーアフターを楽しんだりするといったパターンではないかなと思います。

それはそれで全然アリだとは思うのですが、クィア・アイは、そういったその場限りの変身とは全く異なります。

文字通り、その人の人生を変身させちゃうんです。


in JAPANシリーズで特に好きな、カンさん編

in JAPANシリーズの中でも特に印象に残ったお話が、ゲイである故に日本での生き辛さを感じている男性(カンさん)が出てくるお話です。

彼は、日本で生まれ育ち、家族も仕事もある日本での生活が好きである一方、セクシャリティの面で日本の社会から受け入れられていない事に悩み、日本に自分の居場所を感じることができませんでした。


ファブファイブはまず、そんなカンさんとの会話を通して、なぜ日本では自分らしく生きられないのか、どうやったら自分を表現できるかを丁寧にヒアリングしていきます。

その上で、カンさんが「自分らしさ」を出せるよう、ファッションやインテリアなどをプロデュースしたり、日本でも居場所を感じられるよう環境を整えたりしていくのです。


ファブファイブのメンバーの言葉で特に印象的だったのが、

社会や周りの人が何と言おうと、自分らしく生きればいい。自分自身を誇るべきだ。

という言葉です。(若干要約してます)


この言葉は、カンさんのようにLGBTQの方たちだけでなく、日本の同調文化に苦しむ人たちみんなに刺さる言葉だな、と思いました。

自分で自分のことを誇ることができれば、それが日本でも他の場所でも関係なく、自分らしく生きることができる。

社会の中で生き辛さを感じている人たち(もちろん私も含めて)にとっては、とても勇気付けられる言葉だなと思いました。


クィア・アイの魅力 〜サポート方針〜

クィア・アイでは、例えばファッションにおいて、一方的に「あなたにはこんな服が似合うよ!」と相手に押し付けることは絶対にありません。

必ず、「どんな格好が自分らしいと思う?」「この服を着てどう感じる?」など、本人の意思を尊重してくれるのです。

その上で、合わせやすかったり、おすすめな服を揃えてくれます。これは、ファッション以外の担当者でも同じです。

ファブファイブのメンバーが、プロとして対象者(※1)に合うものをただ提供するのではなく、本人がどうしたいかを汲んだ上でアドバイスしたりサポートしてくれる。その心地良さが、クィア・アイの魅力の1つだなと思います。


※1 クィア・アイでは、ファブファイブに変身を依頼するのは本人ではなく親しい友人や家族であるため、ここでは「依頼者」ではなく「対象者」という言葉を使っています。彼らは対象者のことを「ヒーロー」と呼んでいるらしいのですが、in JAPANシリーズでは出て来なかったんですよね。


クィア・アイの魅力 〜衝撃的な変化〜

2つ目の魅力として、プロデュース期間の最終日、対象者の劇的な変化にめちゃくちゃ感動させられることです。

もちろん、番組の中で服を選んだりヘアカットしたりといったシーンもあるため途中経過は知っているのですが、それら全部のお披露目が行われる際、これまでの集大成としての変化がプロデュース前と比較して劇的なのです。

もはや、「ここまで変わったらそりゃ人生変わるわ」と本気で感心するレベルです。まじで。


その中でも特に驚くべきは、途中経過の見れるヘアカットやファッションなどに比べて、最終日までプロデュースの全貌を見ることができないインテリア(部屋の内装)です。リノベーションって言うんですかね。

毎回、「これほんとに同じ家なの??」と、信じられないぐらいめちゃくちゃ変わります。実は別の家ですと言われた方がまだ納得できます(笑)

賃貸マンションに住んでいて壁や間取りを傷つけることのできないカンさんの部屋でさえ、びっくりするほどの変貌を遂げてしまうのです。

「私もあんな素敵な家に住みたい!!!」と本気で羨ましくなりました。


まとめ

ファブファイブのメンバーは、常に対象者と真剣に向き合っています。だからこそ、対象者も本気で変わりたいと思えるのだと思います。

言葉を選ばずに言うと、そこにはやらせ感が一切ありません。みんなガチなんです。

番組を観終わった時、出演者と共に自分も変身できたような、ファブファイブに勇気をもらえたような、そんな気持ちにさせられます。


ニートを経てフリーターになり、まだまだ正社員主義の日本の風潮に少し生き辛さ感じていた私も、クィア・アイから「自分の生きたいように生きていいんだ!」という自信をもらうことができました。

だって周りの言う通りに生きたところで失敗しても誰も責任なんて取ってくれないし、そんな輩のために萎縮して生きる必要なんてないですもんね。


どんな生き方をしたところで悪く言う人はいるだろうし、逆に賛同してくれる人もいるはずなんです。

せっかくなら、自分に賛同してくれる人たちと共に生きたいなと思いました。


さてこれからは、ファブファイブがアメリカを舞台に活躍する、クィア・アイの通常シリーズも観ていきたいと思います。

良かったらぜひそちらも観てみてくださいね!私まだ観てないけど!笑


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