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25歳になって実感した、自分が何もできないということ
はじめに
私は2019年7月から2020年4月末まで、ワーキングホリデーでオーストラリアに行っていました。
初めは慣れない環境で毎日あたふたと半泣きで過ごしながら2ヶ月語学学校に通い、その後はセカンドワーキングホリデービザ取得のために4ヶ月ファームジョブをして過ごしました。
そして半年が過ぎた頃、初めて自力で職探しに繰り出しました。
比較的ワーホリ勢が働きやすいと言われる飲食店などのサービス業に焦点を絞り、レジュメ(履歴書)をパソコンで作成し始めた時、私はあることに気が付き、愕然としました。
新卒からの2年半、必死で働いてきたシステムコンサルタントの経験が、一切使えない、、、
と。。。。。。。
私の職歴
私はオーストラリアへ行く前の2年半、東京の割と大きなIT企業と、大阪の割と大きな会社で、システムコンサルタントとして働いていました。
システムコンサルタントと言っても、会社で作ったパッケージシステムを顧客の業務に合わせて設定していく、という、まあほぼ作業者です。
もちろんお客さんと交渉したり社内調整したりすることもありましたが、どちらかというと手を動かすことの方が多かったと思います。しかもその会社の独自システムだけに特化した・・・。
Office系の資格も持ってない、プログラミングのスキルもない(研修でかじっただけ)、ITや人事業務などの専門知識もない・・・
あっれ、私2年半も何してたんだっけ???
ってなりました。そりゃなるよな。
学生時代のアルバイト経験
そのため、オーストラリアでいざレジュメを書くとき使った経歴は、すべて学生時代のアルバイト経験でした。
幸か不幸か私は大学生の時、一時期貧困生活をしておりまして、外食は愚か、家でひとりで食べる食糧すら買えない生活をしておりました。
さらに、当時はスケジュールの空白を埋めないと気が済まない精神状態だったため、多い時はアルバイトを5つ掛け持ちしており、短期バイトを含めると、大学生の時だけで10個近くのアルバイトを経験しました。
そのため、飲食店勤務や販売経験が複数ありまして、おかげでオーストラリアで職探しをするためのレジュメの職歴欄を簡単に埋めることができました。
そしてそれが功を成してか、当時採用倍率の高い人気店だったラーメン屋のホールスタッフに見事合格することができました(書類審査に通ったのが4人、そこから面接を経て合格者は私1人でした)。
役に立たなかった社会人経験
しかし、結果オーライだったにせよ、勉強が本業だった学生時代のアルバイト経験ばかりが活かされ、仕事しかしてこなかった社会人2年間の経験が全く役に立たなかったことが、物凄く心に引っかかりました。
もう悔しいと言うべきか残念と言うべきかわからないけど、とにかく「なんでやねーん!」って気持ちで一杯でした。
あの、終電がマブダチで、自虐ポジティブ発言ばかりを繰り返し、笑い方すら忘れながらも必死で働いてきた日々の経験が無駄だったなんて、、思いたくもありませんでした。
オーストラリアで出会った同じワーホリ仲間の日本人には、元美容師さんや元保育士さんが多かったように思います。その人たちはそれらの専門スキルを活かし、オーストラリアでも職を見つけていました。
今更かもしれませんが、私はオーストラリアで職探しをして初めて、自分がまだ何のスキルも持っていない、使えない人間だと気付いたのです。・・・いやぁ、もう少し早く気付きたかったなぁ。
もちろん、飲食店や販売業などのサービス業の仕事ばかりを探していたために、コンサル経験は使えなかっただけとも言えると思います。
しかし、オーストラリアのオフィスワークの求人を見てみても、ハイレベルな英語のスキルが求められたり、人事業務経験が必須であったり、手が出せそうなものであっても無給インターンであったりと、私の経験では足りないポジションばかりでした。
スキルが欲しい
そのため、付け焼き刃かもしれないけれど何かしらのスキルを身に付けたいと思い、オーストラリアでは未経験者でも応募しやすい、マッサージ屋のセラピストの仕事も始めました。
ラーメン屋と違って歩合制なため、お客さんがいないとお店で待機してても無収入というコスパの悪い仕事であることは承知の上でしたが、無料でマッサージスキルを学べることはとても有意義に思えました。
25歳にもなって初めて、私はスキルと呼べるものを手に入れ始めたのです。
今思うこと
コロナの影響でオーストラリアで職を失い日本に臨時帰国した今、スキルを身につける、という軸で仕事をしたいと考えています。
将来の最終目標が決まっていないため、ひとまずオーストラリアに戻った際にカフェで働くことを目標に、バリスタのスキルを身につけられるカフェの仕事に応募し、そこで働くことが決まりました。
マッサージスキルとバリスタスキル、関連性がなさ過ぎてどこで使えるかもわかりませんが、でも全然違う分野だからこそ、持っていたらいつかどこかで使うタイミングが来るのではないかと思います。
これからでも遅くないと信じつつ、まずはやりたいこと、興味を持ったことを優先させながら、ちょっとずつ色んなスキルを身に付けていきたいな、と考える今日この頃です・・・
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