【妊娠31w5d】後期つわり入院 | 胃カメラ
31w2d~
入院してから1日3種類の点滴がローテーションで投与される。
①朝〜昼過ぎ:ソルデム3輸液
②夕方〜夜:ソルラクト注+メトクロプラミド注(1A)
③夜〜朝:生理食塩液+ブドウ糖注50%シリンジ20ml +ビタメジン静注1V
すべての点滴に吐き気どめは入らないのが意外だった。③を摂取すると吐き気が強まるので、ローテーションとしては寝ている間の夜投与にしてもらった。ビタメジンの副作用に吐き気があるらしい。主治医に状況訴えたら、ビタミンは大切だから投与は続けますと言われ落ち込む。
入院後、点滴のおかげで無理矢理にでも飲食しなければならないプレッシャーから解放され、水分ですら摂らずにいた。少しでも飲むと吐き気が強まるためである。お腹の張り止めだけは経口摂取しなければならず、それがとてもきつかった。食べれないので病院食は初日から出さないようにしてもらった。
入院2日後には、大部屋が満床となったが、皆さん私よりお腹が大きいのに、毎食半分以上は普通に平らげているようだった。持参したおやつも食べている。胃の圧迫があるのに、私との違いは何なのか毎日考える。幸い、私には今回の後期つわりで、においつわりはなく、食事の時間は苦痛ではない。
大部屋のため、プライバシーはあまり保護されず、私以外の妊婦さんの状況が把握できた。
多胎妊婦の方、逆子で帝王切開を受ける方、切迫早産の方であった。私が大部屋が大嫌いな理由は嘔吐恐怖症によるものが大きいが、今のところではあるが、その心配はなさそうで、比較的快適に過ごせている。
前回のMFICUの入院部屋は、カーテン仕切りの半個室、処置室、分娩室、ナースステーションも近く、四六時中ざわざわしており落ち着かなかったため、かなり静けさを感じている。
逆に私が重度の後期つわりで食事も取れていないため、同室の方を驚かせて困らせているかもしれない。本当に申し訳ない。
31w4d
この日まで薬飲む以外に水分摂取しておらず、吐き気に改善の見込みがないため、朝からメンタルが崩壊していた。看護師による朝のメディカルチェックは泣きながら受けた。初めて担当頂いた看護師さんであったが、とても優しく面倒見の良い方でそこだけは幸いであった。
回診で主治医による簡単な機能検査(?)が行われた。手足が正常に動かせること、目を左右に動かせて瞳孔にも問題ないこと、舌が動かせることなど。特に問題はなかったが、死ぬ間際の人に対する検査のような気がして虚しかった。
また、主治医から、後期つわりでここまで経口摂取困難な状況は非定型的とはっきり言われ、胃に問題がないか胃カメラを明日実施する旨を告げられる。
主治医の回診後、消化器内科の医師が2名病棟に来た。胃カメラの説明を受け、同意書へのサインが求められた。初めてであり、妊婦のため麻酔は使えないとのことで恐れおののく。1人の医師が、歯磨きの際に嗚咽しないならよっぽど大丈夫と言われたが、私の胃は弱ってるためあまり信じられなかった。
31w5d
胃カメラ当日。
検査時間は午前中であるが事前に予約もあるため、医師が空いている時間に実施頂くことになり、時間は確定していない。
検査前は2時間は飲食禁止のため、朝起きてすぐ張り止めの薬を飲み、そこから検査まで絶飲食した。
検査に備えて検査着というものに着替えた。点滴をしていても脱げるように袖にはスナップボタンが付いていた。検査するにあたり、プラスチックが付いている服はダメとのことで、ノーブラで着た。
検査前に体重測定。入院してから1キロも落ちた。超痩せ型である。
検査は11:00から。検査場所には一般立入禁止の裏口から看護師に車椅子で運ばれる。
検査室の前の待機場所で産科の看護師さんとはいったんお別れ。消化器内科の看護師さんから、説明を受ける。待機場所では胃の泡を消す液体の飲み薬が出された。薬を何とか飲んだ後、喉の負担を和らげるため、口に含めて飲まないタイプの麻酔薬を喉あたりに注入される。口に5分含めている間、徐々に喉付近が痺れてくる。
その後、検査室に通されるが無麻酔のため描写するのも辛いほど地獄だった。対応してくださった医師と看護師は親切で優しい方で、検査中も声がけや的確に体勢のサポートなどもしてくださったので、最低限の時間で終わった。もう2度と経験したくない。やるなら高額でも絶対に麻酔有りで受けたい。
検査結果は数時間後、産婦人科の主治医から告げられたが、特に異常は無しとのこと。
私の後期つわりの症状が非典型的であり、稀に脳や腹部に腫瘍が見つかることがあるらしいため、明日のCT検査が決まった。
CTは放射能を使うので腹部だと胎児に影響あるのではないか心配であるが、医師によれば一回の量であれば大きな影響はないとのことである。そう言われてもやらなくて良い妊婦さんよりはお腹の子に負担をかけてしまうことになるため、本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。
CT検査は機械に身を任せるだけなので胃カメラよりは圧倒的に楽ではある。
普通の経過を辿れる妊婦さんが心底羨ましい。