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笑顔を褒められる女の子

先日あるシーンで、「まずは、僕みたいなおじさんより、綺麗な女性に挨拶をしてもらった方がいいんじゃないか?」と、発言されている男性がいて、久々にMBAを取っていた時のことを思い出しました。

授業でグループワークをする事になり、グループから、社長役、営業部長役、タイムキーパー、書記を選ぶようプロフェッサーから指示がありました。グループのある男性が、タイムキーパーと書記は、綺麗な人がいいんじゃないか?と冗談交じりに、6人グループの私含めた2名の女性の方を向きながら発言しました。彼は背の高い金髪の白人で、一般的に言う、とてもハンサムな顔立ち。私はすかさず、「ディカプリオみたいにカッコイイ人はグループに1人しかいないんじゃない?」と、彼に返しました。彼は、そういう意味じゃない。と、黙ってしまいましたが、この会話、他の方は、どう思われますか?

同僚、クラスメート、同じ立場で、同じ能力を持ってその場に参加しているのに、急に容姿や性別年齢で、何かのポジションを与えられる、褒められる。

さすがに、今の世の中、職場で女性がお茶汲みをさせられる、なんて話はなかなか聞かなくなりましたが、それでも、未だに【女性は華】扱いされることは、多くあるのではないかと思います。顧客との飲み会に、【華】要員でで呼ばれたり、男性客の隣に座らせられたり。

私たち、コネクトシスターズのガールズリーダーシッププログラムでは、女子の容姿と、笑顔は褒めない。と言うルールを設けています。

笑顔は決して悪い事ではないですよね。逆に、笑顔ってとても素敵なことですよね。でも、小学生の女子に、女の子らしいってどういうこと?って聞くと、「笑顔で背筋を伸ばして、おとなしくしている事」と答えます。小学生の女子が、こんな回答をしていると聞いて、ぞっとしない人は、きっと「女は三歩下がってついていく」という考え方にもぞっとしないのでしょう。

「最後まで、笑顔で頑張りました」って、ある意味とっても、簡単な誉め言葉なんですよね。だって、その子の中身や、意見や、想いを理解しなくてもいいですし。

いつも笑顔でいることが、楽だとは、決して思いませんし、辛い時に他の人を励まそうと、自分のつらさを隠してまで他の人の為に笑顔でいる。そこまで理解して、笑顔を褒めるのであればよいのかもしれません。でもそれは、笑顔を褒めているのではなくて、思いやりや辛抱強さ、笑顔でいることのできる強さを褒めているのですよね。彼女たちにとって、「あなたは強くて素晴らしい」と褒められるのと、「笑顔がすばらしい」と褒められるのでは、全く意味が違ってきます。

「女の子らしくしなさい。」と、いう事は、笑顔でおとなしくしていなさい。と言っているという事。それを正とする今の社会では、女性は、男性同様に必死な顔して仕事場で意見するよりも、笑顔でおとなしく相槌うってる方がいい。と、なってしまうのも、当然ですね。

プログラムでは、多くの女子が作り笑顔をしているのを見かけます。小学生が作り笑い?と思われる方もいるかと思いますが、みーんなします。1年生から6年生まで、運営スタッフの私たちに気を使って、笑顔をしてくれます。腹を割って話そう、となると、一気に笑顔をやめて、真剣な話をしてくれる小学生もいます。そこからが本当の勝負。

私たちのプログラムでは、今の世の中で数少ない、女の子が外見や表情、静かにしている事で褒められない教育環境を作っています。どの女子も、毎日散々、ファッションや笑顔では褒められているので、コネクトシスターズのガールズリーダーシップに来たときは、そんなこと気にせず、思い切り学ぶ場であってほしいと思うのです。

私たちは、もっともっと多くの女性リーダーのいる社会を作りたい。

なので、女性にもっと意見をしてほしい。

女の子らしくなんてならなくていい、自分の意見を持ってほしい、発言してほしい。

これからも、一人でも多くの女子とガールズリーダーシッププログラムを通して巡り合えればと思います。

次回のコネクトシスターズのガールズリーダーシッププログラムは、11月のガールズリーダーシップブッククラブです。



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