「おじさんはカワイイものがお好き」考察その2
たった5話で終わってしまった
「おじさんはカワイイものがお好き」
ツッコミどころが山ほどあるドラマでした。
テーマを大きく3つに分け、1つをこちらに、残りは
に書きました。
その1:イケオジ
その2:好きなもの
その3:友達
イケオジという言葉はいつから出回り始めたのでしょうか。
イケてるおじさん=イケおじ
そもそも何歳からをおじさんとするのかも人によって異なるところでしょうけれど、イケおじなるものの定義というか必須条件が明確にしたと思われるのがこちら。
ドラマじゃなくて原作のほう、何巻か忘れたんですけど、シロさんが「かっこいい」との評価を受けていることに対して。
若い頃はシロさんよりかっこいい人いくらでもいたじゃない。なのに今シロさんがカッコいいってモテはやされてるのは太ってないからよ、細身の体型を維持しているからよ、中年以降の男性にとって「カッコいい=細い」なのよ
と分析したのはケンジだったか。
そしてシロさんは意識的に体型維持に努めています。
好きなものを通した友情が描かれた「おじさんはカワイイものがお好き」、ハートウォーミングで素敵なドラマでしたが、最終回のちょっと前に他の漫画を読んで気付かされたことがあり、ちょっとモヤりました。
それはこちら。
これも主人公は「イケおじ」です。
いえ、イケおじではありません(どっちやねん。
「おじさんカワイイ」の小路さん、「昨日何たべた?」のシロさん、「おじ猫」の神田さん、いずれも関西弁でいうところの「シュッと」した中年男性。
神田さんにいたっては劇中で「私は容姿が整っているでしょう」とまで言わされています。
このおじさんたちは「イケてる」おじさんという設定なのです、こういうおじさんがイケてるんですよ、と啓蒙されているように感じます。
そうか、こういうおじさんを「イケてる」っていうんだ、と思わされてしまう。
細身でシュッとしているおじさん以外に「イケおじ」と言いづらい風潮になってしまうのではないか、というのは穿った見方にもほどがありますか、そうですか。
イケおじファシズム
私も実は細身のシュッとした人は好みですが、自分本来の好みではなくていいと言われてるからいいと思ってしまわされる流れを作られるのはちょっとねえ。
滝詣 32日目