国際ニュース TOP3 (6月4日)
1位:メキシコ初の女性大統領誕生
メキシコで史上初の女性大統領が誕生。
与党・国家再生運動(MORENA)のシェインバウム氏。元メキシコ市長、物理学修士、環境工学博士。
10月就任。任期6年。
2日投開票の大統領選で野党に約2倍の差をつけて圧勝。
野党候補者も女性。女性同士の一騎打ちだった。
現ロペスオブラドール政権の人気が追い風となった。
現政権は、最低賃金引き上げや年金拡充によって貧困層から人気だった。
選挙の争点は麻薬カルテル同士の抗争による治安悪化対策。若者が犯罪組織に入らないよう就職支援を表明。
同時に行われた議会選と地方選の期間中、25人の候補者が殺害された。
2位:ゼレンスキー氏、中国を批判
ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、シンガポールで開催されたアジア安全保障会議にて演説。
今月15~16日にスイスで開催される「平和サミット」へ参加するよう各国に呼びかけた。
また、ロシアが中国の影響力を使って、サミットへの不参加を他国に呼びかけていることを批判。
中国外務省は、ゼレンスキー氏の批判が事実ではないと反論。
中国はすでに不参加を表明。ウクライナが提案している和平案が、中国の条件を満たしていないことが不参加の理由。
ゼレンスキー氏は3日、フィリピンでマルコス大統領と会談。年内にマニラにウクライナ大使館を設立することを表明。
フィリピンは南シナ海の安全保障で中国と対立している。
3位:韓国、南北軍事合意を全面停止
韓国政府は3日、北朝鮮と締結している「南北軍事合意」の全面停止を表明。4日の閣議で正式決定する予定。
5月28日以降、北朝鮮から韓国へ飛来した「ごみ風船」への対抗措置。
南北軍事合意は18年の南北首脳会談で締結。緊張緩和が目的。軍事境界線周辺に緩衝区域を設けて、軍事行為を禁止した。
しかし、19年2月に米朝の非核化交渉が決裂して以降、北朝鮮は砲撃などの違反行為を繰り返していた。
23年11月に北朝鮮が軍事偵察衛星の打ち上げに成功したことを受け、韓国政府は軍事合意を一部停止。
これに対し、北朝鮮は事実上の破棄を宣言していた。