第46話 メールとブラウザを守れ(前編)
攻撃の入り口となるのはメールとブラウザだから
CISセキュリティ管理09は、PC端末のウェブとメールソフトに対するセキュリティ対策について述べられている。
悪意のあるハッカーが、PCなどの端末から情報漏洩を狙う場合、その侵入の手口のほとんどがメールまたはブラウザ経由からのマルウェア攻撃となろう。
マルウェアから多重で防御する
そして、その防御は多層で行われるべきというのが、最近のセキュリティの常識となっている。
セキュリティパッチとアンチウイルスは必須
そしてゼロトラストFTAでは第一防御として次の2点は必須と提唱している。
どのような環境のPCであっても、上記2点は第一防御として必須である。
第二第三の防御はどうやって決定する?
では、第一防御以降のセキュリティについてはどうであろうか。
多重層の防御の具体的な方法は、本CIS Controls 09にも述べられている。
危険なリスクから対策するべきです
これらの対策は全部必須なのだろうか。どの対策から実施するべきなのだろうか。
そしてゼロトラストFTAでは「セキュリティ事故の発生頻度が高いものから対策する」と考える。
発生頻度の高いマルウェアの傾向を調査すると、最近被害が増加しているマルウェアには次の共通点があることがわかる。
空白の数週間が許容できるかどうか
基本的には、第一防御(セキュリティパッチとアンチウイルスソフト)でもこれらのマルウェア攻撃は防御できる。
但し、新種のマルウェアが発生してから、対策パッチがリリースするまで数週間ほどのタイムラグはあると考えていた方が良い。
この空白の期間に感染した端末で行われる情報盗取攻撃は以下のものである。
多重防御が必要となるPC端末の条件
従って、下記条件が当てはまるPC端末については、第一防御だけでは不十分である。空白の数週間でも被害に合わない第二第三の防御が必要であろう。
これらのPC端末に対する、多重防御については、次回解説する。
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