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主治医に妻の余命を聞いてみた

3月9日の診察時に、妻の余命っぽいことを主治医に聞いてみました。

とはいえ、妻は週2回機能訓練デイサービスに通っているくらい元気で、体重は13カ月前の治療開始時から5kg増えているので、余命なんて聞くことは意味がありません。

理由は、今後の治療戦略を練るにあたって、どれくらいの時間やできることがあるのかを知る必要があるためです。

しかし、診察には妻もいるのでヤバそうな話になれば具体的な余命は聞かないことにします。

元々、私も妻も「余命は当たらない」ことは知っています。

ゆえに、「残された治療手段の数」を聞いてみました。

これについては、妻と充分に話し合い、妻も納得したことを予めお伝えしておきます。

このようなことを公開している人間は少ないでしょうから、良かったら参考のひとつにしてみて下さい。


まずは、妻の治療経過から

令和2年2月17日

便に潜血が見られたので近所のクリニックを受診。大腸カメラ検査の結果、市立病院での受診を勧められる。

当日、市立病院を緊急受診し、即入院。

翌日、大腸がんステージ4、肝臓と肺に転移ありと診断される



令和2年2月25日

市立病院にて原発巣とリンパの腫瘍部を切除。


令和2年3月24日

抗がん剤治療ファーストライン開始

レジメンはFolfoxiri+アバスチン

(BRAF変異型遺伝子異常)

主治医は医学部附属病院の腫瘍内科医



令和2年8月25日

抗がん剤治療ファーストライン終了、11クールでした。


令和2年9月29日

医学部附属病院にて肝臓の腫瘍摘出手術、残肝は55%


令和2年11月中旬

腸閉塞で入院


令和3年1月19日

術後抗がん剤治療終了。


令和3年2月2日

サーベイランス開始


ちなみに私は妻の夫です。

同居している妻の父の自宅介護をしながら、キーパーソンとして妻のがん治療のサポートをしています。

年齢は51歳で、パーキンソン病歴8年くらいです。

ヤール1という状態で、右手右足に軽度の症状が出ています。

右手はほとんど使えなくなりつつありますが、慣れないPCを駆使して書いています。

パーキンソン病についてはブログでかなり詳しく書いていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

今は、働かずに父と妻のサポートに専年しつつ、患者からみたがん治療について発信をしています。

がん患者と医療、社会、行政を繋ぐがん患者専門の医療コンサルタントを立ち上げようとしていますが、非医療従事者には色々と高い壁があるようで。

今は、がん患者や家族に向けた役に立つ発信をコツコツ続けて道を切り開いていく所存ですので生暖かく見守ってやって下さい。

今回のMENU

【余命とは?】

【がん治療医、押川勝太郎先生の余命の的中率に関する見解】

【一般的に余命が当たらない理由】

【主治医に聞いてみました】

【患者である妻の感想】

【おことわり】

今回の内容はかなりデリケートな話です。

そして、ただの介護福祉士が妻のサポーターとしての経験を踏まえて解説しています。

あくまでも、私たちのケースを取り上げているのであって、読んで下さる皆様のケースに当てはまるとは限りません。

それでも、あえてややこしい取り組みをした理由は、ちょっとくらいは役に立つのかもという私の想いからです。

一応は治療ガイドラインや、腫瘍内科医の先生が手掛けている動画や本にてがん治療について出来る範囲で学んでいます。

エビデンス(根拠)についてはかなりの精度で的を得てるとは思いたい、いや思いますがひとつの参考程度にとどめていただけるとありがたいです。

もしも活用できそうだとしても、がん相談支援センターの看護師に色々確認されることをおすすめします。

よろしくご理解ください。

余命とは?

私の主観で恐縮ですが、

がん治療における余命とは、抗がん剤治療や放射線治療などの積極的な治療が無効になり、寝たきりや栄養状態の悪化により死が予測される大体の目安だと考えています。

上記でいう「無効」とは、

治療効果が無い。

治療効果はあるが、副作用が治療効果を大きく上回り治療を続けるメリットが無くなった状態。

このように認識しています。


がん治療医、押川勝太郎先生の余命の的中率に関する見解

押川先生によると

そもそも、当たらないのが常識

がん種によって余命は違う

生存期間中央値でみれば分かるが、非常にばらつく

抗がん剤治療無効後でも余命の的中率は30%程度

ステージ4の予後の目安は生存曲線で説明すると分かりやすい

とご自身のユーチューブチャンネルでおっしゃっています。

押川先生が話したことで、余命に関することで参考になったことは

一般的に病院では、生存期間中央値という半分の患者さんが亡くなる時期を余命として説明している。

余命というのは平均でもないし、そこまで生きられないという意味でもない

余命を数字でいうと、数字が独り歩きして良くない

余命に関して数字ではボカしますが、(厳しい状態なら)厳しいこと自体は隠しません。

といった内容です。

これについては、動画で詳しくかつ分かりやすく説明されているので、ぜひご覧ください。

まとめ

余命は当たらない


参考動画【がん治療の虚実】

押川勝太郎氏のユーチューブチャンネルです

「がんの余命宣告はすべての患者にするのか」

「がんは今後どうなるかを主治医が教えてくれない」

「がんの余命宣告の本当の意味とは」

長くなりそうなので、今回はここまでにさせていただきます。

続編は3月30日の夕方までにアップする予定ですので、良かったらぜひご覧ください。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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