![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77450476/rectangle_large_type_2_174486318cf8c65e96da92f455183670.jpeg?width=1200)
電力の使用による排出量(出題編)
電力の使用による排出量はスコープ2
発電に用いる燃料の採掘、輸送および送電による排出量はスコープ3
この認識は正しいのですが、バリューチェーン全体を見渡すと?となることがありませんか?
まず始めに、カテゴリー3の定義を確認しましょう。
原本「Technical Guidance for scope3 Emissions ver1」にあたるのが王道ですが、日本語訳「スコープ3排出量の算定技術ガイダンス」をご案内。
![](https://assets.st-note.com/img/1651304296972-uSOLC2lDSD.png?width=1200)
これを踏まえて、考えてみます。
発電に係わる事業者は、大きく分けるとこのようになるかと思いますが、それぞれは、どのように自社の排出量を算定しているのでしょうか。
企業A:燃料採掘事業者
企業B:発電事業者
企業C:送電事業者
企業D:最終需要家
簡便のため、以下のように仮定します。
企業Aは採掘にあたり燃料のみを使用する
企業Bは発電した電力を全て企業Dに販売する
企業Bは自社では電力を使用しない
企業Cは企業Bの電力を全量企業Dに送電する
企業Cが企業Dへの送電に当たり10 tCO2相当のロスを生じる
企業Dは電力を全量企業Bから調達し、その量は90 tCO2相当
とすると、それぞれの企業は、このように報告することになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1656996512430-p35S3WC5M5.png?width=1200)
さぁ、皆さん、予想どおりだったでしょうか?
ここで解説してもよいのですが、一度皆さんご自身で考えてみて下さい。
算定を進めていくと数々の???に遭遇するでしょうから、基本に戻って考える癖を付けておくと、この後楽になります。
わたしも、「魚(結果)」ではなく「釣り方(過程)」をお伝えしようと思いますので、是非ともフォローして頂いて、活用してもらえれば幸いです。
ということで、解説編をお楽しみに。
いいなと思ったら応援しよう!
![園田隆克@GHG削減サポーター](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68962323/profile_1d66a4f6c06e6873abd9309a5d3f4220.png?width=600&crop=1:1,smart)