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サウジアラビアを視察してきました(その八)
今回のツアーの目玉の一つ、ハラマイン高速鉄道(Haramain High Speed Railway)乗車。撮り鉄・乗り鉄の皆さんにとって関心の的では?
ハラマイン高速鉄道は、サウジアラビア西部を走る全長453kmの高速鉄道で、2018年に開通して以来、メッカ、メディナ、ジェッダといった主要都市を繋ぎ、巡礼者や観光客の移動手段として重要な役割を果たしています。
この鉄道は、メッカとメディナの2つの聖地を結んでいて、両駅に加え、キング・アブドラ経済都市(KAEC)、キング・アブドゥルアズィーズ国際空港、ジェッダの計5つの駅があります。
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Dschiddaはジェッダ(Jeddah)のドイツ語表記
Peter Christener, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=64105831による
空港へは本線から外れた支線を通るので、メディナからは、メッカ行きと空港行きの2つの便があることになります。
今回は、空港でバスに乗り換えるので、空港(AIRPORT)行きに乗車しましたが、そもそもの目的が巡礼者の移動ですから、殆どはメッカ(MAKKAH)行き(18便/日)。なので、ジェッダへ向かうのであれば、空港行き(8便/日)ではなく、メッカ行きを利用し、ジェッダで下車するのがよいですね。
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駅は、「ARRIVAL」「DEPARTURE」表示もあり、まさしく「空港」です。
天井も高く開放的。まぁ、サウジの移動手段として鉄道はこれまでなかったので当然と言えば当然。乗降客でごった返すこともなく、快適でした。
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車輌は、フランスのアルストム社とスペインのタルゴ社の2社による製造。
開業当初は、ボンバルディア社の車両も導入されていましたが、2022年に置き換わったそうです。エアライン好きとしては、乗ってみたかったです。
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具体的には、以下の車種が導入されており、今回乗車したのはタルゴ社製。
Alstom Coradia VLM: 最高速度300km/hの高速鉄道車両。座席数は412席。
Talgo Saphir 300: 最高速度300km/hの高速鉄道車両。座席数は312席。
途中山越えもしますが、殆ど直線ということもあり、終始最高速の300kmで運行していました。とはいえ、新幹線に乗り慣れていることもあり、高速移動の昂揚感は無し。(景色が単調なためかもしれませんが)振動と騒音は大きめでした。
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加えて、車内販売があるのはよいですが、インスタントコーヒーを目の前で溶かしてして渡されるのは何とも…それでいて、そこそこ取られますし(^_^;)
ただ、停車駅が少ないのは、メリット。
ほぼ東京から広島までに相当する距離間に一駅のみ。
それを2時間弱で結んでいますので、ガッツリ仕事もできるでしょう。
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到着した、キング・アブドゥルアズィーズ国際空港駅も瀟洒な駅舎。
アルストム社製の車輌(赤)とタルゴ社製の車輌(シルバー)が映えます。
ちなみに、ボンバルディア製はブルーだったとか。
3色揃い踏みしてほしかったなぁ。
さて、ハマラインで移動したことによりメディナ到着が早い時間となったため、ショッピングモールでお土産を物色した後、カップルにはうってつけ(!?)のナイトスポットへ案内してもらいました。
それは、キング・ファハドの噴水(King Fahd's Fountain)。
この噴水は、世界で最も高い噴水としてギネス世界記録に登録されており、非常に有名な観光スポットの一つなのだそうです。
その高さは、最大312メートル。
初日に訪れた、リヤドのキングダムタワー(302m)、フェイサリアタワー(267m)よりも高いんですね。
この噴水を正面に臨む公園は、「ジェッダ・ウォーターフロント」(Jeddah Waterfront)または「コーニッシュ」とも呼ばれているそうです。キング・ファハドの噴水を含む海岸沿いのエリアを再開発したもので、ジェッダ市の主要なリニューアルプロジェクトの一環として整備されたとのこと。
噴水はジェッダの沿岸部、紅海に面して設置されているため、特に夕日時に背景に噴水が映える景色は絶景といいますが、 数百個のライトのイルミネーションが点灯されるとのことなので、夕刻からマジックアワーを経て夜間まで、ゆっくり楽しむべきでしょう。
1980年代に建設され、1985年に運用開始。名称は、第5代国王であったファハド・ビン・アブドゥルアズィーズにちなんでおり、市の美化と観光の促進を目的としているとの説明。
キング・ファハドの噴水は、その壮大な規模と美しさで知られ、ジェッダ訪問の際にはぜひ見ておきたい名所の一つと言われれば、東京スカイツリー同様、これを見ずして、ジェッダに行ったと言えません。
ということで、目の当たりにしたのがこちら。
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800m以上離れているのですが、このスケール。
映像でお届けできないのが残念です。
ということで、完全に「お上りさん」状態のレポートとなってしまいましたが、ご勘弁下さいませ。
次回は、港町ジェッダを満喫しましたので、その報告です。
そろそろ、終わりが見えてきました。お楽しみに。
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