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COP29の歩き方(8)〜パビリオンを実況中継(その2)

前回から、Area E Pavilion の様子をお届けしています。

加盟国を始め、EUやAU、アラブリーグなどの地域共同体、UNやUNDP、WHO、IMFのような国連機関、OPECやIAEA、IEA、IRENAなどの国際機関等々がパビリオンを設け、様々な情報発信をしています。

Venue Map(Delegate Handbookより)

なお、オブザーバー参加している、各国の地域コミュニティやイニシアチブなどは、Area Bに小区画のブースを構えており、こちらは、別途紹介したいと思っています。

前回は、日本とウクライナを筆頭に、アフリカ諸国をお届けしました。
今回は、地中海を挟んだ欧州へと移って参りましょう。

イタリア(左上) ブルガリア(右上) ギリシャ(左下) トルコ(右下)

地理的に近いから、さもこぞって参加かと思いきや、さにあらず。
EUとしての出展を併せても、12カ国止まり。
この地域は網羅していますので、間違いありません。

オランダ(左上) ドイツ(右上) ポルトガル(左下) スペイン(右下)

フランスが、アゼルバイジャンとの関係から参加を見送ったという報道がなされていましたが、やはり、国際会議においては政治的要因が多分に影響を及ぼしますね。

まぁ、COPの会合ではEUとして発言していますので、問題はないかと。

EU(左上) スウェーデン(右上) UK(左下) デンマーク(右下)

前回、ウクライナパビリオンをご紹介しましたが、ロシアもしっかり出展。でも、「とりあえず」感が…。入口では、日本の狸の置物よろしく、マトリョーシカがお出迎えしてくれまりょしたが、どことなく物憂げな感じでした。(あくまでも、個人的見解です。2回しか足を運んでいませんし)

ロシア(左上) アゼルバイジャン(右上) ジョージア(左下) イラク(右下)

アゼルバイジャンは、さすがといった感じ。広いスペースを専有し、多数のゲストをもてなしていました。なお、「United Nations Azerbaijan」としても出展していたようです。

ウズベキスタン(左上) カザフスタン(右上) タジキスタン(左下) キルギスタン(右下)

さて、今回のパビリオンの目玉と言ってよかったのが、ウズベキスタン・カザフスタン・タジキスタン・キルギスタンという、中央アジア諸国です。

今回出展のなかった「トルクメニスタン」を含めて、国名の末尾が「-stan」で終わるので「スタン諸国」と呼ばれたりしますよね。ちなみに、ペルシャ語で「土地」や「場所」を意味する接尾辞です。

カスピ海を挟んで対岸ですので、圧倒的に地の利があるので(?)、ここぞとばかりに、各国の文化を前面に押し出した設えだったのが特徴的でした。

特に、キルギスタン。伝統的な住居「ユルタ(Yurt)」がブースの真ん中に鎮座し、中で寛げるようになっていました。ユルタは、キルギスタンの文化や生活様式を象徴する重要な要素であり、国際会議や展示会などでもその存在感を発揮するために、活用しているようです。

使用素材が自然由来(羊毛のフェルト、木材など)であることから、環境に優しい住居とされています。このパビリオンのテーマである「持続可能な山岳開発」を訴求するには打ってつけでしたね。

ということで、パビリオン案内2回目は、ユーラシア大陸特集でした。
次回は、太平洋を渡って、アメリカ大陸へと移って参ります。
よろしくお付き合いください。

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園田隆克@GHG削減サポーター
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